蜷川実花監督作『人間失格』、宮沢&沢尻&二階堂が太宰を取り巻く女に!
天才作家・太宰治の遺作にして傑作「人間失格」の誕生秘話を、事実をもとにしたフィクションとして初めて映画化する『人間失格』。映画『さくらん』(07)や『ヘルタースケルター』(12)で衝撃的な成功を収めた蜷川実花がメガホンを取り、主人公の太宰治を小栗旬が演じる本作で、太宰を取り巻く女性3名を、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみが演じることが分かった。
突飛な言動と奔放な私生活で文壇から煙たがられながらも、ベストセラー作品を連発した天才作家の太宰治。正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ち自堕落な生活を送った果てに、愛人と川に身を投げ、当時センセーショナルな事件として世間の注目を浴びた。本作ではその裏に隠された彼の“本当の人生”と、 彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語を描く。女を惹きつけてやまないどうしようもなく魅力的な男の栄光と挫折、セックスと死。彼は、何と戦い、誰を愛していたのか。
太宰の正妻・津島美知子役は、『紙の月』(14)や『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した宮沢りえ。「いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しい」と話す宮沢は、2人の子どもを育て3人目を身ごもりながら奔放な夫を支える、芯が強く凛とした女性を演じる。
太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役は、『ヘルタースケルター』に続き蜷川監督とタッグを組む、沢尻エリカ。太宰から才能を認められ、妻があることを知りながら彼の子どもがほしいと願う、一途で天真爛漫な資産家の娘を可憐に演じ切る。「ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験でした」と振り返る沢尻は、「皆さんもきっと『人間失格』の太宰治に魅了されるでしょう」とコメントを寄せた。
太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役は、『私の男』(14)で数多くの主演女優賞を受賞した二階堂ふみ。「観る人其々の中にある "太宰治" に会える」と言う二階堂は、美容師として真面目に働いていたが、太宰と恋に堕ち共に死にたいと思いつめていく若き未亡人を体当たりで熱演した。
各世代を代表する実力派女優陣が顔を揃え、いまだかつてない“究極の恋”を体現した映画『人間失格』は、9月13日(金)より公開となる。