【今週の☆☆☆】原作まんまのツンデレ系『メリー・ポピンズ リターンズ』、名匠イ・チャンドンの最新作など週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】原作まんまのツンデレ系『メリー・ポピンズ リターンズ』、名匠イ・チャンドンの最新作など週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。この肌寒い季節に映画館や自宅でじっくり楽しんでほしい、2月1日(金)から今週末へかけての作品をピックアップ!名作ミュージカルの続編から、映画賞レースも席巻中のイ・チャンドン監督最新作、イケオジ熱演のバイオレンス・アクションまで、思わず体温が上がってしまいそうな作品をピックアップ!

週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

オリジナルの精神が踏襲されているのがうれしい『メリー・ポピンズ リターンズ』(2月1日公開)

エミリー・ブラント演じるメリー・ポピンズは原作に忠実!
エミリー・ブラント演じるメリー・ポピンズは原作に忠実![c]2019 Disney Enterprises Inc.

ディズニーの傑作ファンタジーの後日談。前作から20年後、いまや3人の子どもの父親になったマイケルの前に、再びメリー・ポピンズが現れる。しつけ係を買って出たポピンズは、不思議な魔法で子どもたちを魅了。バスタブから大海原に乗り出したり、絵の中では悪党一味と戦ったりと無邪気な冒険の連続だ。幻想的なロンドンの街並みや手描きアニメを取り入れるなど、凝ったビジュアルはディズニーの十八番。子どもの世話を任されたポピンズだが、実は彼女に救われたのは大人の方だった、というオリジナルの精神が踏襲されているのもうれしい限り。エミリー・ブラント演じる、原作まんまのツンデレ系なポピンズも見どころだ。(映画ライター・神武団四郎)

宙ぶらりんな不安と焦燥を描いた青春映画『バーニング 劇場版』(2月1日公開)

村上春樹の短編小説が原作の『バーニング 劇場版』
村上春樹の短編小説が原作の『バーニング 劇場版』[c]2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved

村上春樹の短編小説を名匠イ・チャンドンが映画化した、独特の不安定さに惹き込まれる映画だ。主人公の青年ジョンスは、道端で幼なじみのヘミから声をかけられる。だが、あっけらかんと整形したと語るヘミが本人なのか、見た目からはわからないし、ヘミが語る思い出話もジョンスには曖昧なものばかり。しかしジョンスはヘミに魅了され、ベンという裕福な青年との間に奇妙な三角関係ができてしまう。さらにヘミが突然失踪し、一種のミステリーとして物語が進行していく。謎解きを楽しむこともできるが、本作の神髄は、宙ぶらりんな不安と焦燥を描いた青春映画であること。漠然とした寄る辺のない時間を凝縮させたような“青春の迷宮”をジョンスと一緒に探索してみてほしい。(映画ライター・村山章)

半裸&全裸姿のマッツは目のやり場に困る…!『ポーラー 狙われた暗殺者』(Netflix配信中)

マッツ・ミケルセンの強さばかりが目立つ!?(『ポーラー 狙われた暗殺者』)
マッツ・ミケルセンの強さばかりが目立つ!?(『ポーラー 狙われた暗殺者』)Netflixオリジナル映画『ポーラー 狙われた暗殺者』は独占配信中

“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセン主演のバイオレンス・アクション。ある暗殺組織に所属する暗殺者のダンカン(マッツ)は定年の50歳を迎え、莫大な年金と共に余生を過ごすはずだった。しかし、そんな彼の年金に目を付けた組織が暗殺部隊を送り込み…。ほぼマッツのための作品なのでは?と感じるほど様々な彼が堪能できる本作。特に『ジョン・ウィック』シリーズを思わせるスタイリッシュさと血生臭さが絶妙に混ざり合った銃撃+格闘シーンは圧巻で、しかも半裸&全裸で立ち回るというホット過ぎる演出にファンは目のやり場に困ってしまう…。マッツファン、アクションファンにぜひ観てほしい1本!(編集スタッフ・平尾嘉浩)



週末に映画が観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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