映画化2作目の『七つの会議』も好スタート!池井戸潤ブランドに外れなし
2月最初の週末となった2月2・3日。数々の話題作が公開されるなかで、野村萬斎主演の社会派ドラマ『七つの会議』が見事首位スタートを決めた。
2本目の映画化作もヒット確実
土日2日間で動員26万人、興収3億3400万円の好記録となった本作は、野村演じる万年係長が上司をパワハラで訴えたことをきっかけに起きる騒動を描くもの。原作は、“倍返し”が13年の流行語大賞トップ10に選ばれるなど、社会現象にもなった「半沢直樹」や「下町ロケット」など数々のテレビドラマ化作品で知られる池井戸潤の同名小説。初の映画化作品として昨年6月に公開された『空飛ぶタイヤ』も公開2日間で動員21万人を記録しており、この実績から動員が見込める作家として今後も著作の映画化が続くだろう。
「半沢直樹」のスタッフ&キャストが集結
なお、「半沢直樹」で演出を務めた福澤克雄がメガホンを握り、香川照之、及川光博、北大路欣也、片岡愛之助といった同作で重要なキャラクターを演じた実力派たちが多数出演するなど、その顔ぶれにも関心が高まっていたが、その重厚感のある演技はもちろん、彼らと野村との絡みに新鮮さを感じたという観客も多いはずだ。
『雪の華』は女性からの支持率高し!
3位の『雪の華』は中島美嘉の大ヒット曲をモチーフにしたラブストーリーで、土日2日間で動員15万1000人、興収1億9900万円をあげた。10代から40代まで幅広い客層から支持を受けたが、男女比では女性が7割と圧倒的に多いのが特徴。残りの3割の男性は20代が多く、デートムービーとして鑑賞しているということで、彼らの口コミ効果やほかの世代への訴求が今後のさらなるヒットのカギとなりそう。
5位で初登場の『メリー・ポピンズ リターンズ』は土日2日間で13万9000人、興収1億8600万円を記録。邦画が強い傾向の中、まずまずのスタートとなった。先週、累計興収が100億円を突破した『ボヘミアン・ラプソディ』は土日2日間でさらに1億9900万円を加算し、109億円となり、歴代興収ランキング26位にまで浮上。『シュガー・ラッシュ:オンライン』もリピーターに支えられ、動員は300万人を突破した。
文/トライワークス
1位 七つの会議
2位 マスカレード・ホテル
3位 雪の華
4位 十二人の死にたい子どもたち
5位 メリー・ポピンズ リターンズ
6位 ボヘミアン・ラプソディ
7位 劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]II.lost butterfly
8位 映画刀剣乱舞
9位 シュガー・ラッシュ:オンライン
10位 ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow
※興行通信社調べ