韓国の気鋭チャン・フン監督、日本の映画監督が羨む才能を発揮!

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韓国の気鋭チャン・フン監督、日本の映画監督が羨む才能を発揮!

韓国で観客動員550万人以上、今年度上半期興行成績No.1の『義兄弟 SECRET REUNION』(10月30日公開)。本作の監督で35歳の若き気鋭チャン・フンの才能に注目が集まっている。『サマリア』(05)の演出部でキム・ギドク監督の元で働くようになり、『うつせみ』(06)などの作品で助監督を務め、2008年『映画は映画だ』(09)で監督デビューを果たす。『映画は映画だ』では、ソ・ジソブ、カン・ジファン主演で男と男のぶつかり合いを鮮やかに描き出し、作品的にも興行的にも成功を収めた。新作『義兄弟 SECRET REUNION』でも、韓国で恋人にしたい人No.1スター、カン・ドンウォンと韓国随一の名優ソン・ガンホを主演に迎え、ふたりの男の衝突と対立、そしてその対立を繊細に解きほぐす、前作からさらに成熟した演出力を披露する。

また、本作について日本の映画監督からも絶賛のコメントが届いている。『ゴールデンスランバー』(10)や『ちょんまげぷりん』(10)でヒット作が相次ぐ中村義洋監督は、「すっごい面白かったです。話も撮り方も音楽も何もかも素晴らしいけど、なんてったって、顔! とにかく、顔! 男と男のクローズアップの顔と顔! そして、アニキって言葉がこんなにも胸を打つなんて思いもしませんでした」と語る。『白夜行』(2011年1月29日公開)、『洋菓子店コアンドル』(2011年2月11日公開)、『神様のカルテ』(2011年内公開)と来年公開作品が相次ぐ深川栄洋監督は、「俳優たちの演技に目が離せない116分です。笑えない男たちの破顔一笑に自然と涙しました。迫力の銃撃戦とカーチェイスは圧巻。怪優たちに囲まれたカン・ドンウォンも負けずに質の高い仕事をしています。『何を大切に生きているのか?』、そんな事を考えさせられる映画です」と絶賛した。『机のなかみ』(07)、『純喫茶磯辺』(08)、『さんかく』(10)など独自の世界観で多くの熱狂的ファンを持つ吉田恵輔監督は「チャン・フン監督と私は生年月日が一日違い。同じ時に生まれた 彼がどうやって、こんな傑作映画を撮れるようになったのか聞いて みたい。映画への感動と才能への嫉妬、複雑な気持ちです」と、自身に絡ませコメントした。

数々の日本映画監督からも一目置かれるチャン・フン監督、日本映画について「日本映画を数多くは見ていませんが、注目しています。個人的には、黒沢明監督の作品は名作だと思います。また、日本のアニメや漫画も好きです」と現代の日本エンターテインメントにも興味深々だ。韓国映画界を導くチャン・フン監督の日韓合作の作品が誕生する日にも期待が高まる。【MovieWalker】

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