建築家志望のシリアルキラー!?『ハウス・ジャック・ビルト』の日本版予告編が初公開
『アンチクライスト』(09)や『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』(13)など、過激な表現で世界中の人々に反響を巻き起こしてきたデンマークの異才、ラース・フォン・トリアー。このたび、7年ぶりの監督最新作『ハウス・ジャック・ビルト』の公開日が6月14日(金)に決定し、日本版オリジナル予告編が解禁された。
アメリカでは、あまりの過激さに修正版のみ正式上映が許された本作。昨年の11月28日にノーカット版を1日限定の140館で上映したところ、全米興収ランキングでデイリー11位を記録し、物議を醸した。そんな無修正完全ノーカット版が、R18指定にて日本で上映される。
舞台は1970年のアメリカ・ワシントン州。建築家になる夢を持つ独身のジャックは、あるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭していく…。彼の5つのエピソードを通じて、“ジャックの家”を建てるまでの12年間の軌跡を描く。
主人公のジャックを演じるのは『クラッシュ』(04)で第78回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマット・ディロン。また、作中に出てくる謎の男ヴァージ役に『ベルリン・天使の詩』(87)で知られ惜しくも先日死去した名優ブルーノ・ガンツ。加えて、第1の被害者役に『ニンフォマニアック Vol.1』に続いての出演となったユマ・サーマンや、第4の被害者役として『アンダー・ザ・シルバーレイク』(18)のライリー・キーオといった演技派たちがトリアー監督のもとに集結した。
今回、初公開となった日本版予告映像では、ジャックが建築家になる夢を胸に理想の家作りに励む姿から始まる。ある日、ジャックは山道を運転するなかで出会った女に「あなた殺人鬼かも。私にはそう見える」という挑発を受ける。すると、野生の虎のように狂気に目覚め、近くにあったジャッキで襲い掛かってしまう。その出来事をきっかけに残忍なサイコパスと化したジャックは、泣き叫ぶ女性や拘束された男性、そして親子に容赦なく手をかけていく。常軌を逸したシリアルキラーのジャックが殺人を犯していく様が、デヴィッド・ボウイによる「FAME」の軽快なリズムに乗せ、アートを創っていくかのように刺激的に描かれる。
あわせて公開された場面写真では、ディロン演じるシリアルキラーのジャックや、ユマ演じる第一の被害者、さらには、ブルーノ・ガンツ演じる謎の男ヴァージの姿が。それぞれ雰囲気の違うカットからは、劇中で語られるジャックの12年間の軌跡で、想像を超える衝撃の展開が待ち受けていることを予感させる。
さらに、今作では、映画公開記念として豪華キャスト陣の姿が収められた、特製ポストカード付きムビチケが3月15日(金)より発売されることが決定している。特典はムビチケカード1枚につき、1つとなり、どのキャラクターに出会えるかはランダム。なくなり次第配布終了となってしまうため、お早めに劇場に向かってほしい!
文/編集部