シャルロット・ゲンズブール
彼女
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の鬼才ラース・フォン・トリアー監督による、過激な描写で話題を呼んだエロティック・サイコ・スリラー。精神を病んでいく妻を演じたシャルロット・ゲンズブールは09年のカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。夫に扮するのは個性派ウィレム・デフォー。
※結末の記載を含むものもあります。
情事の最中に幼い息子がマンションの窓から転落死し、悲しみにくれる夫婦。妻は葬儀の最中に気を失ってから1か月もの入院生活を送る事に。セラピストの夫は、悲しみと自責の念から次第に精神を病んでいく妻を森の中の山小屋で治療しようと試みる。だが、山小屋の周りの自然は彼らに恐怖を与え、妻の精神状態はさらに悪化していく。
監督、脚本
撮影
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
編集
編集
[c]Zentropa Entertainments 2009 [c]キネマ旬報社
エラいものを見てしまった。これが映画の印象。 そりゃ、カンヌで賛否両論になるわ... この監督って前々から問題作ばかり作るが、改めて思う、ドSだろうと。随所随所に目を覆いたくなる映像も組み込むし... 妻だけでない、夫もまともじゃない。そしてあの深い森が彼らの精神を癒すどころか、狂気に落とす。ちっともリラックスできる場所なんかじゃない。むしろ、人間をおかしくさせるために用意されたような山小屋だ。雨が降るがごとく屋根に落ちるどんぐりまでも異様だ。 しかし、カンヌで女優賞を取ったC.ゲンズブールは頷ける。時に発狂し、時にあどけなさが残る顔を見せるのだ。あの可愛らしい声で夫を罵倒しまくる、両極端をフルに出しまくっている。 そして監督、上半身ではなく、お尻好きなんだなぁと思う。そしてまた日本の映倫、何とかして欲しい。上映前にぼかしはご了承くださいって言われても、映画の緊張が切れる=クオリティが下がるんですが? ラストの行為は火に浄化作用があるっていう故の行動なのだろうか…