【今週の☆☆☆】人気映画のパロディ満載な『レゴ(R)ムービー2』、反則級にかわいい実写版『ダンボ』など週末観るならこの3本!
Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。入学&入社式など、新生活を前にちょっぴりナーバスになっている人たちの背中を押してくれそうな、3月29日(金)から今週末へかけての作品をピックアップ。レゴブロックのキャラクターが活躍する人気作の続編に、名作ディズニー・アニメーションの実写化、真実を追い求める記者たちの姿が熱いドラマなど、バラエティあふれる映画がそろった!
レゴで遊ぶように楽しみ方も自由自在!『レゴ(R)ムービー2』(3月29日公開)
レゴブロックでできたキャラクターが活躍するSFムービーの最新作。お子さま向けと侮るなかれ、前作は全世界興収500億円、名だたる映画人たちも年間ベストに選出するほど高評価を得た大ヒットシリーズである。今回はお気楽な主人公のエメットが、さらわれた仲間を助けるために不思議な惑星を大冒険。ハイテンポなギャグ&人気映画のパロディ群に腹を抱える一方で、「自分らしさ」を問いかけるストーリーにはドキッとする人も多いのでは?ひたすら笑うもよし、エメットに自身を重ねて人生を振り返るもよし。レゴで遊ぶように、あなたの見方で自由に楽しんで!(映画ライター・ほそいちえ)
バートン&ディズニー好きにはたまらない遊び心満載の『ダンボ』(3月29日公開)
ディズニーの名作をティム・バートンが映画化。サーカス生まれの子象ダンボと戦争帰りの団員ホルトが、さまざまな困難に見舞われてゆく…。はみだし者の居場所探しはバートンがもっとも得意とするテーマ。大きな耳で笑いものにされるダンボと戦場で腕をなくしたホルトと家族の絆のドラマが、アニメ版の要素を織り込みながら描かれる。見どころは何といっても健気なダンボ。不安げな青い瞳の小さなダンボが、必死に耳で羽ばたきながら舞い飛ぶ姿は反則級のかわいさだ。『フランケンウィニー』(12)を思わせる怪獣もどきや『トゥモローランド』(15)風の遊園地が登場するなど、バートン&ディズニー好きにはたまらない遊び心も。温かな気持ちに浸れる一本だ。(映画ライター・神武団四郎)
現代社会へのメッセージがこもった『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』(3月29日公開)
ハリウッドでは『スポットライト 世紀のスクープ』(15)や『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(17)のように、新聞記者を主人公にした骨太な社会派映画がしばしば作られている。『スタンド・バイ・ミー』(86)の名匠ロブ・ライナーが念願の企画を実現させた本作は、アメリカのイラク戦争を批判した中堅新聞社の存在に光をあてた実録ドラマ。社会の潮流から取り残されながらも、大手メディアとは異なる視点で“真実”を世に知らしめようとした取材チーム4人の奮闘を、熱いシンパシーをこめて映しだす。ウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズらの実力派キャストの力強いアンサンブルに加え、報道の意義をまっすぐに問うライナー監督の語り口は気迫たっぷり。フェイクニュースが飛び交う現代社会へのメッセージもこもった1本だ。(映画ライター・高橋諭治)
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週末に映画観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!
構成/トライワークス