『この世界の片隅に』長尺版の公開日が決定!エンドクレジットに名前が載るチャンスも
2016年11月12日に公開されてから1日も途切れることなくロングラン上映が現在も続けられ、累計興行収入27億円、観客動員数210万人を記録している『この世界の片隅に』に約30分に及ぶ新規シーンを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開日が12月20日(金)に決定。29日にテアトル新宿で行われたイベントに片渕須直監督と真木太郎プロデューサーが登壇し、第2弾特報映像とともに発表された。
第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ、キネマ旬報ベスト・テンではアニメーション映画として史上2本目となる日本映画第1位など数多くの映画賞を獲得。さらに世界34カ国以上で劇場公開がされた『この世界の片隅に』。昨年7月に第1弾特報とポスタービジュアルと共に2018年12月の公開が発表されたものの、その後延期が発表されていた。
「昨年の7月の段階では頑張ればなんかなるという意気込みはあったのですが、物理的な問題もあり、案外頑張れないものなのだなって感じました。あまりダッシュして変なものを作るよりもずっといいと思い、ずいぶんとお待たせすることになりました」と片渕監督は延期の理由について説明。
その後、第2弾特報がお披露目され公開日が映し出されると、会場からは大きな拍手が巻き起こる。「実は最初の時も、18年の12月19日に公開するつもりでした。この映画はクリスマスの準備をする街から始まる。第二次大戦を描いた作品は8月のものと思われがちですが8月だけのことではない。戦争も過去の歴史も続いている毎日だと捉えてほしい」と本作への想いを語った片渕監督は「もっと早く観られると思ったみなさんには申し訳ないと思います」と述べた。
さらに片渕監督は「映画の一番最後に、クラウドファンディングで支援してくださった方のお名前が載っています。その後もたくさんの方が応援してくださったり、機会があれば名前を載せたかったという方の声もたくさんありました」と明かした上で「前の方のお名前は引き続き載せ、新たにこの映画を応援してくださる方々のお名前を載せることができないかと考えました」と、応援チームの発足を発表。
そして「これから応援してくださる方々の名前を載せさせていただこうかと考えています。ご協力いただけるとありがたいと思います」と呼びかけた。応援チームの参加についての詳細は、本作の公式ホームページで発表されている。是非ともこの機会に『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を支える一員になってみてはいかがだろうか。
取材・文/久保田 和馬