【今週の☆☆☆】「響け!ユーフォニアム」シリーズ最新作に、新たなDCヒーロー『シャザム!』など週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】「響け!ユーフォニアム」シリーズ最新作に、新たなDCヒーロー『シャザム!』など週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。GWを1週間後に控えた4月19日(金)から今週末の公開作品をピックアップ。吹奏楽部を題材にした人気アニメの劇場版最新作に、『アクアマン』(18)に続く新たなDCヒーロー映画、ヒトラーと名画たちの知られざる真実に迫った力作など、バラエティあふれる3本がそろった!

週末に観てほしい3本を、Movie Walkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します
週末に観てほしい3本を、Movie Walkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します

繊細な心理描写とダイナミックな演奏シーンでつづる『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』(4月19日公開)

【写真を見る】久美子と秀一の関係にも進展が!?(『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』)
【写真を見る】久美子と秀一の関係にも進展が!?(『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』)[c]武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

高校の吹奏楽部で起こる出来事を、繊細な心理描写とダイナミックな演奏シーンでつづる「響け!ユーフォニアム」。劇場版最新作では主人公・黄前久美子が2年生に進級。クセの強い後輩たちに振り回されながら、自身2度目の全国大会を目指すことになる。サンライズフェスティバル、あがた祭り、オーディション。テレビシリーズをなぞるように描かれるイベントの数々に懐かしさがあふれ、それを先輩の立場で体験する久美子の成長には目を細めるばかり。曖昧だった秀一との関係にも進展があるようで…?昨年公開のスピンオフ映画『リズと青い鳥』とのリンクも随所に散りばめられており、“ユーフォ”ファンには珠玉の1作となりそうだ。(映画ライター・ほそいちえ)

15歳でヒーローになった少年の成長にグッとくる『シャザム!』(4月19日公開)

スーパーパワーでやりたい放題だった悪ガキヒーローの前に強敵が!(『シャザム!』)
スーパーパワーでやりたい放題だった悪ガキヒーローの前に強敵が!(『シャザム!』)[c]2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

DCコミックのヒーローアクションは、『アクアマン』で陰から陽へと方向転換したが、本作ではさらに笑える方向へと舵を切った。なんといっても、ヒーローは15歳の悪ガキなのだから!いたずらばかりしている少年が、ある日突然、スーパーパワーと大人の容姿を手に入れたから、一大事に発展。なにができるのかを試しつつヒーローの真似事をする一方で、気に入らないヤツをぶっとばしたり、ビームでATMからお金を失敬したり。そんなやりたい放題で笑いを取りつつ、パワーに酔ってイイ気になる思春期特有のエゴも炸裂。そんな主人公のヒーローとしての自覚をとらえた成長過程にグっとくる。痛快過ぎるクライマックスまで、とにかく目が離せない!(映画ライター・有馬楽)

ナチスが略奪した約60万点もの美術品に光をあてたドキュメンタリー『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』(4月19日公開)

画家を志していたヒトラーは美術品をプロパガンダに利用していた(『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』)
画家を志していたヒトラーは美術品をプロパガンダに利用していた(『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』)[c]2018-3D Produzioni and Nexo Digital-All rights reserved

20世紀のヨーロッパに恐怖をまきちらしたアドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツの蛮行。それを題材にした歴史映画は今なお絶え間なく作られており、さまざまな切り口で“知られざる真実”が掘り起こされている。本作は、戦時中にナチスがヨーロッパ各国から略奪した約60万点もの美術品に光をあてたドキュメンタリー。その壮大な略奪作戦の全貌に迫ると共に、貧しき青年時代に画家を志していたヒトラーがいかに芸術をプロパガンダに利用したかを検証していく。なかでもヒトラーが“正しい芸術”と“堕落した芸術”を選別し、ふたつの展覧会を開催したエピソードに驚愕。膨大な情報量の歴史ミステリーにして、権力と芸術の危険な関係を今に伝える必見の1本だ。(映画ライター・高橋諭治)



週末に映画観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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