芸人総ツッコミのインド映画『マガディーラ 勇者転生』のマサラ上映は大盛り上がり!
いまやすっかり沖縄県の春の風物詩となった「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」が今年もいよいよ始まった!開催1日目となった4月18日、沖縄県那覇市の桜坂劇場にて桜坂映画大学インド映画学科による『マガディーラ 勇者転生』(09)のマサラ上映が実施され、特別講師の大谷ノブ彦(ダイノジ)をはじめ、インドの民族衣装に身を包んだお笑い芸人の、山内健司(かまいたち)、濱家隆一(かまいたち)、ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)、西野創人(コロコロチキチキペッパーズ)、亜生(ミキ)、昴生(ミキ)、こがけんによるトークショーが行われた。
本作は、昨年、異例のロングランヒットとなったインド映画『バーフバリ 王の凱旋』(17)の監督、S.S.ラージャマウリが「バーフバリ」以前に手掛けた“バーフバリの原点”とも言うべき作品で、時空を超えた愛と復讐の物語が、大味のアクションで展開する。
ゲストの芸人たちがインドの民族衣装に身を包んで登壇するなか、大谷は「僕だけ服のサイズが合わず、コスプレできませんでした」と苦笑。続けて「今回はマサラ上映です!手拍子、鳴り物、紙吹雪、声援、なんでも大丈夫。昭和のラブコメ的なシーンもいっぱいあるので、ノリノリで楽しんでください」と、マサラ上映の楽しみ方を観客にレクチャー。ほかの芸人たちも、本作の見どころを語るのかと思いきや、コロコロチキチキペッパーズのナダルについての暴露話で盛り上がり、なかなか上映が始まらないという一幕もあった。かまいたちの山内は、衣装を着たミキの昴生を見て、「『スラムドッグ$ミリオネア』に出てたよね?(笑)」と、インドの青年が主人公の映画をあげて会場の笑いを誘った。
映画の上映中は、芸人たちが集まった観客たちと一緒に客席で映画を鑑賞しながら、大味のストーリー展開にツッコミを入れ、観客も手拍子やタンバリンを鳴らしたり、紙吹雪を舞わせて映画の登場人物たちを応援。芸人たちの容赦ないツッコミと大迫力のアクションの両方を楽しめるマサラ上映となった。
取材・文/安村 直樹