ハリウッド映画界が震撼!? 7000人超の脚本家が一斉にエージェントを解雇
しかし、タレント・エージェント組合(Association of Talent Agents)に所属するハリウッドの4大エージェンシーの、CAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)、ICMパートナーズ、UTA(ユナイテッド・タレント・エージェンシー)、WME(ウィリアム・モリス・エンデヴァー)は、この新しい規範に合意しない意思を表明しため、全米脚本家組合はこれらのエージェンシーを起訴することを決定。さらには組合会員に対して自身のエージェントを解雇することを奨めた。
これを受け、米国時間4月12日の時点で所属会員の8割が自身のエージェントを解雇した。全米脚本家組合が発表した情報によると、エージェントと契約がある8800人のうち、7000人以上のメンバーがエージェントに解雇通知をしたそうだ。
全米脚本家組合は加えて、「新しい行動規範に賛成する誓書に署名をした99パーセントの会員が、自身のエージェントを解雇しました。これは驚異的な数字です」とコメントしている。具体的に誰という情報は明らかにされていないが、J・J・エイブラムスのようなハリウッドの超有名クリエイターや、脚本家たちが一斉にエージェントを解雇したのだ。もちろん、これは脚本家としてのエージェント契約の話なので、同じエージェントに監督や俳優としてなど、未だに別の肩書きで所属する脚本家はいるだろう。しかしハリウッドの鍵となるこのようなビッグプレイヤーたちが手元から消える打撃は、エージェンシーも痛感しているはずだ。 エージェントという役割に疑問が問いかけられているのは、ハリウッドだけでなく、NBAやNCAAのようなスポーツ界でもそうだ。著名者が改革の動きに率先して賛同する事によって、一般のメディアに大きく取り上げられ、今まで知られていなかった不平なシステムが様々な分野でより明るみに出てきているようだ。
LA在住/小池かおる