クエンティン・タランティーノワールドのリンク~『トゥルー・ロマンス』から『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』まで~
クエンティン・タランティーノ監督の長編9作目となる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が本日8月30日(金)より公開。そこで、タランティーノが脚本を務めた『トゥルー・ロマンス』から最新作『ワンス・アポン~』まで、タランティーノが手掛けた作品の“リンク”を一挙ご紹介!
愛用タバコはレッド・アップル
タランティーノ作品に頻繁に登場するのがレッド・アップルというブランドのタバコ。『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』2部作、『ジャンゴ 繋がれざる者』など時代や国を超えて愛される人気ブランドの模様。『ワンス・アポン〜』でもリックとの思わぬつながりが明かされるのでお見逃しなく!
みんな大好きG.O.ジュース
『キル・ビル』に「GO!GO!ジュース」という巨大な看板が出てきたのが最初。その後、『デス・プルーフ』で再登場。ロザリオ・ドーソン演じるアバナシーが車の後部座席で、メアリー・エリザベス・ウィンステッド扮するリーと話しながらG.O.ジュースを飲んでいる。
ビッグ・カフナ・バーガーは『ワンス・アポン〜』にも登場
架空のバーガー・チェーン、ビッグ・カフナ・バーガー。『パルプ〜』ではバーガーが、『レザボア〜』ではマイケル・マドセン扮するMr.ブロンドが持つカップにロゴが登場。『ワンス・アポン〜』でもバスの車体に広告が。
TERIYAKI DONUTは定番フード
『パルプ〜』や『ジャッキー・ブラウン』に登場するのがTERIYAKI DONUTというファストフード・レストラン。日本食とドーナッツを扱っているという、日本人の感覚からはあり得ないカップリングも面白い。
闇社会に通じたナースはボニー
『レザボア〜』でクリス・ペン演じるナイスガイ・エディが呼ぼうとする裏社会に通じたナースの名前はボニーだが、『パルプ〜』でタランティーノ演じるジミーの妻の名前もボニー。しかも職業はナース。
スカグネティって何者
『レザボア〜』に名前が出てくる保護観察官のシーモア・スカグネティと、原案を担当した『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)のジャック・スカグネティ刑事は兄弟の設定。
クーンツ大尉の縁者が『ジャンゴ〜』にいた!?
『ジャンゴ〜』の新聞記事に出てくるクレイグ・クーンツなる人物は、『パルプ〜』でクリストファー・ウォーケンが演じたクーンツ大尉の縁者という設定だ。
Mr.ホワイトのパートナーは『トゥルー〜』のあの人
『レザボア〜』のハーヴェイ・カイテル扮するMr.ホワイトが語るアラバマという元相棒の女は、裏設定で脚本作『トゥルー・ロマンス』(93)のヒロインと同一人物。
賞金稼ぎシュルツは『キル・ビル』にも!?
『ジャンゴ〜』でクリストフ・ヴァルツ扮する賞金稼ぎシュルツと同じ名字の墓が『キル・ビル』で映る。元ネタは映画『彼女の不道徳な夢』(68)の主人公の名前。
Mr.ホワイトの家族が『パルプ〜』にもいた
『レザボア〜』のMr.ホワイトの本名はローレンス・ディミック。『パルプ〜』でタランティーノが演じた恐妻家ジミーと同じ名字で、血縁関係があるとされている。
Mr.ブロンドとヴィンセント・ベガは兄弟だった!
『レザボア〜』のMr.ブロンドことヴィック・ベガと、『パルプ〜』でジョン・トラヴォルタが演じた殺し屋ヴィンセントは実の兄弟という設定。若き日の2人がひとりの女性を巡って対決する『ベガ・ブラザーズ』なる映画も企画されていたが、マイケル・マドセンとトラヴォルタがさすがに歳を取り過ぎてしまい、実現しなかった。
リー・ドノウィッツと“ユダヤの熊”は親子
脚本作『トゥルー・ロマンス』でソウル・ルビネックが演じた映画プロデューサー、リー・ドノウィッツは、『イングロリアス〜』でイーライ・ロスが演じた“ユダヤの熊”ことドニー・ドノウィッツの息子だとタランティーノ本人が明かしている。ドニーはイタリアの映画監督のフリをしたこともあり、映画とは縁が深い一族なのだ。
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