遂に“ターミネーターゾンビ”まで…進化した新型ゾンビが『ゾンビランド:ダブルタップ』に集結!
前作『ゾンビランド』(10)の待望の続編となる『ゾンビランド:ダブルタップ』が11月22日(金)より公開される。そのぶっ飛んだ世界観でヒットを飛ばした前作だが、この約10年間で主演のウディ・ハレルソンはもとより、ジェシー・アイゼンバーグは『ソーシャル・ネットワーク』(10)で第83回アカデミー賞主演男優賞にノミネート、エマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』(16)で第89回アカデミー賞主演女優賞を受賞するなど人気実力共にいまやハリウッドのトップスター。しかしパワーアップしたのはキャスト陣だけではない。登場するゾンビたちも、進化を遂げ続々とバージョンアップ!ここで最新作に登場する独特の個性あふれる新型ゾンビたちを解説していきたい。
2009年、爆発的なウィルス感染により地球上の⼈類がゾンビと化すなか、生存者であるコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)、タラハシー(ウディ・ハレルソン)、ウィチタ(エマ・ストーン)、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)は仲間と共に「生き残るための32のルール」を守りながらゾンビ社会をサバイブ。それから10年が経った本作では、地球はさらに激しくゾンビ化。パワーもスピードもレベルアップした“新種”として進化を遂げたゾンビたちと、ふたたび激しく死闘を繰り広げてゆく。
まずは“ホーマー”と名付けられた、のろまで愚鈍なちょっと憎めないゾンビ。アメリカの国民的アニメ「ザ・シンプソンズ」の主人公であるホーマー・シンプソンを基に作られており、黄色っぽい肌と頭頂部の数本の髪など細部まで再現。ホーマーは、大酒飲みでドーナツ好きの肥満体系という多くのアメリカ⼈から共感を呼ぶ⼈物だが、本作におけるホーマーは血を追い求めているだけで自分の命がどうなるかということは全く考えていない、ただの間抜けなゾンビ。動きが緩慢なため大抵はあっさりと殺されてしまう比較的退治しやすいゾンビだ!
次は“ホーキング”と名付けられた、学習能力の高い思考型ゾンビ。その名の通りスティーブン・ホーキング博士にちなんだ名称だが、中身自体も賢く機転が利くゾンビへと進化。人間の目玉をくり抜き網膜スキャンをしてドアを開けるなど、いままでのゾンビならドアを開けられずに群がるだけだった場面でも、彼らに追われたら逃げきることは不可能だ。⼀番油断できないゾンビと言えるだろう。
また、忍者のように素早く音もなく突然現れる“ニンジャ”ゾンビも出現!すぐれた反射神経を持ち合わせており、機敏で軽い身のこなしで人間を襲う。ゾンビ界における体操選手でもあるこのニンジャに襲われたら、逃げ切るのは非常に難しい。遭遇しないことを祈るばかりだ!
そして本作に登場する新型ゾンビのなかでも、最も強敵なのが“T-800”と呼ばれるゾンビたち。ご想像通り、現在大ヒット公開中の『ターミネーター:ニュー・フェイト』にも登場する不死身の殺人マシン“T-800”からとられた名称で、タイトルにもなっているゾンビを撃退する手っ取り早い方法“ダブルタップ”(二度撃ち)にも耐性がありなかなか死なず、まさにターミネーターばりに何度でも立ち上がる。さらに普通のゾンビよりも野生化しており、ほかのゾンビと見分けがつくように血管は白くて目が真っ黒となっているのも特徴。驚異的な集中力で計画的に絞り込んだターゲットに襲いかかる、まさに遭遇したらお手上げの最強ゾンビだ。
常識を覆す様々なタイプのゾンビたちが登場するのも、本作の大きな見どころの一つ。さらに前作に引き続き、『ヴェノム』(18)のルーベン・フライシャー監督と『デッドプール』(16)の脚本家コンビも満を持して再集結。奇跡の超豪華俳優陣による最強のコメディホラー映画から、ますます目が離せない!
文/富塚 沙羅