山田孝之、笑顔全開!重松清『ステップ』映画化で、娘を見守るシングルファザー役に

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山田孝之、笑顔全開!重松清『ステップ』映画化で、娘を見守るシングルファザー役に


<スタッフ・キャスト コメント>

●山田孝之(健一役)

「健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心のなかにあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした。健一は、悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。こんなとき、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、ひとりじゃないと言い聞かせてみたり、でも実際ひとりだし…ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。そうすれば、この映画を観た人を少しでも励ましたりできるのではないかと思っています」

●飯塚健(監督)

「本屋で手にしたその日のうちに、夜通し読み続け、いくどとなく涙した。その数日後には、脚本を書き殴った。ほとんど衝動だった。が、葛藤もした。大がつくほど、重松さんのファンだったから。迂闊に映画になどするべきじゃない。いちファンのままでいた方が幸せだ。…それでも脚本を送らせていただいたのは、“どうしても映画にしたい”という気持ちが勝ったからだ。返答は驚くほど早かった。すぐに読んで下さり、まだ粗い初稿だったにも関わらず、映画化の快諾をいただいた。と、それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が、多くの力添えをいただき、実現に至りました。40代はじめての監督作品です。主演はひとりしか居ないと思いました。山田孝之くんが、若くして妻を喪い、残された娘と生きてゆく父親を演じる、10年に渡る家族の物語、命の物語です。なにを話しても、返事が聞こえなくなってしまった部屋。その部屋の真んなかにある、消えない悲しみと寂しさ。乗り越えられない痛み。それでも娘は成長する。やがて部屋には会話が生まれる。生活の音が2人分になる。そうやって一歩一歩“育ってゆく”親子の姿を、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください」

●重松清(原作者)

「パパとひとり娘、それぞれの成長物語です。長いタイムスパンのお話だけに、実写化は無理だろうと思っていました。でも、パパを演じてくださるのが山田孝之さんだと聞いて、“おおっ!”とガッツポーズをつくりました。そのグッと握った拳は、クランクアップ後のいまもなお、そのままです。いや、さらに力がこもって、気がつくとVサインに変わっていたりして」

文/編集部

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