『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の『シャイニング』オマージュシーンが特別公開!
2000年以降に公開されたR15+指定のホラー映画として最大のオープニング記録を樹立し、現在大ヒット公開中の映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。世界65か国で初登場No.1を記録し、日本国内では早くも興行収入15億円を突破している本作だが、このたび劇中に登場するホラー映画の金字塔へのオマージュシーンが特別に公開された。
神出鬼没で変幻自在に姿形を変え、子供だけでなく大人までも恐怖のどん底に陥れる“それ”。完結編となる本作では、前作のラストで固く誓った約束を果たすため、27年ぶりに集ったルーザーズ・クラブの仲間たちがその恐怖にふたたび立ち向かい予測不能のストーリーが展開される。
本作には、多くのカメオ出演や名作へのオマージュ、隠れミッキーならぬ“隠れペニーワイズ”など、何度観ても楽しめる仕掛けが盛りだくさん。リピーターも多く足を運んでいるが、実は本作と同じスティーヴン・キングの原作を映画化したホラー映画の金字塔『シャイニング』(80)へのオマージュシーンが登場する。
“それ”の策略によってトイレに押し込められたベバリーが、頭を抱え追いつめられるシーン。そのトイレのドアを突き破ろうと27年前にベバリーを怯えさせたキャラクターたちが次々に顔を覗かせるのだが、その中のひとりであるいじめっ子のリーダー、ヘンリーが「Here’s Johnny(お客様だよ!)」というセリフを言うのだ。このシーンは、雪に閉ざされたホテルに巣くう禍々しい力が引き起こす狂気と惨劇を描いた1980年公開の『シャイニング』へのオマージュ。少年ダニーの父親ジャックが母親ウェンディを追い込み、バスルームのドアを斧で突き破って顔を出す鬼気迫るシーンは、映画史に残る名シーンとして知られている。
本作にはそのほかにも、『エルム街の悪夢』(86)、『デットプール』(16)、『遊星からの物体X』(82)など名作へのオマージュとなるシーンが数多く登場しており、それを見つける楽しさも映画ファンを惹きつけている大きな魅力となっている。
いよいよ11月29日(金)からは、『シャイニング』のその後を描く『ドクター・スリープ』も公開。40年前の惨劇を生き延びた少年ダニーが呪われたホテルに再び戻って直面する新たな恐怖が描かれており、ジャックが顔を出したあの扉も登場するので、本作とあわせそちらも見逃せない!
文/富塚 沙羅