山田孝之が見せる、父親の優しいまなざし…育児に奮闘する『ステップ』予告&ポスター到着
第124回直木賞を受賞した「ビタミンF」や「とんび」「流星ワゴン」などで知られる重松清による同名小説を、山田孝之を主演に迎え映画化した『ステップ』が4月3日(金)から公開される。このたび、シンガーソングライターの秦基博が本作のために書き下ろした「在る」に乗せ、山田演じるシングルファザーの健一の葛藤と成長が映しだされた予告映像とポスターが到着した。
田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など実力派キャスト陣が集結した本作は、働きながら子育てをするシングルファザーの健一と、一人娘の美紀(田中、白鳥、中野)、彼らを取り巻く人々の10年間のドラマが描かれる。
到着した予告映像では、シンガーソングライターの秦基博が本作のために書き下ろした「在る」と共に、山田のリアリティあふれる熱演が映しだされる。健一が妻に先立たれてから一年、朝は満員電車に揺られながら出勤し、仕事が終わるとすぐに保育園に預けた娘を迎えに行く。さらに家に帰ると、料理や洗濯、娘をお風呂に入れたり寝かしつけたりと、日々の家事と育児に悪戦苦闘しながら目まぐるしい日々を送る健一は、仕事と子育ての両立に葛藤し、「もうダメかもしれないな…」とつい弱音をこぼしてしまう。そんな忙しい毎日を送る健一を優しく見守るのは、保育士の“ケロ先生”(伊藤)や、亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員の舞(川栄)、同僚の奈々恵(広末)といった周囲の人々。また、國村と余が扮する義父母から「血こそつながっていなくても、君は俺の息子だ」と言葉をかけられ、思わず健一が涙ぐむ様子が映しだされている。「誰か“が”いたこと。誰か“と”いたこと。その人が、自分が、存在するということ。その意味を考えながら作った曲です」と語る秦の想いが形となった楽曲が、健一と美紀、さらには周囲の人々の新たな一歩を後押しする。
本作を鑑賞した原作者の重松清は、「観る人の年齢や家族環境、そのときの状況によって視点を変えながら、読者が長くつき合っていける小説を書きたいと思っているので、この映画はその理想と同じような愛され方ができる作品になったと思う!」と絶賛。エンドロールの後も、キャラクターたちが生きていると感じられたと言い、物語の「その先をまた書きたいと思った」と、執筆意欲を掻き立てられるほど感銘を受けたことを語っている。
昨年12月に行われた試写会では「ハンカチでは足りない」「自分の経験とリンクして涙した」などの声が続出し、満足度92%、オススメ度88%と高評価を記録した本作。様々な壁にぶつかりながらも、泣いて笑って、少しずつ前へと進んでいく健一たちの姿に涙があふれることは間違いない!
文/編集部