エル・ファニングの歌声や、オスカー有力作のド迫力サウンドにシビれる!いま映画館で観るべき映画はこれだ!

コラム

エル・ファニングの歌声や、オスカー有力作のド迫力サウンドにシビれる!いま映画館で観るべき映画はこれだ!

ゴールデングローブ賞にアカデミー賞などなど、賞レースシーズンに突入し、話題の良作洋画が続々と公開されているこの頃。観たい作品が多すぎて追いつかない…!という映画ファンのうれしい悲鳴が聞えてきそうなそんな時期だからこそ、映画館の大スクリーンと極上の環境で味わってほしい“抜群の音響の中で楽しみたい映画”3本をご紹介!

エル・ファニングの圧巻の歌声に心震える『ティーンスピリット』

エル・ファニングの圧巻の歌声が楽しめる『ティーンスピリット』
エル・ファニングの圧巻の歌声が楽しめる『ティーンスピリット』[c]2018 VIOLET DREAMS LIMITED.

1本目は、『マレフィセント』シリーズのオーロラ役で知られるエル・ファニングが、日本でも大ヒットを収めた『ラ・ラ・ランド』(16)のプロデューサーと音楽プロデューサーとタッグを組んだ青春音楽映画『ティーンスピリット』だ。本作はイギリスの田舎町で育った内気な主人公が音楽と出会ったことで心を解き放っていき、人気オーディション番組“ティーンスピリット”で歌手になる夢をつかむべく奮闘するという物語だ。

昨今、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン、『グレイテスト・ショーマン』(17)のゼンデイヤ、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのアナ・ケンドリックなど、プロ顔負けの歌唱力を持つスターが活躍しているが、エルも本作で、3か月ものボイストレーニングを経て吹き替えなしの本格的な歌唱に挑戦し、歌える女優であることを証明した。

【写真を見る】エル・ファニング出演作にオスカー有力作など、迫力のサウンドに酔いしれたい映画はこれ!(『ティーンスピリット』)
【写真を見る】エル・ファニング出演作にオスカー有力作など、迫力のサウンドに酔いしれたい映画はこれ!(『ティーンスピリット』)[c]2018 VIOLET DREAMS LIMITED.

内気なヴァイオレットが怒りを爆発させるように歌うラストシーンには「歌といいパフォーマンスといい、台詞にもあったけど、ものすごく“心に響いた”響くどころか突き刺された感じ」「抑圧されていた主人公が最後に爆発して歌うところで泣けてしまった…」などSNSでも心を打たれる人が続出!ぜひ映画館でその歌声に圧倒されてほしい!

エンジンの轟音に鳥肌必至の『フォードvsフェラーリ』

オスカーで4部門にノミネートされている『フォードvsフェラーリ』
オスカーで4部門にノミネートされている『フォードvsフェラーリ』[c]2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

続いては、アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされている『フォードvsフェラーリ』を推したい。1966年の伝説のレース“ル・マン24時間耐久レース”で絶対王者フェラーリに命懸けで挑戦した男たちの奇跡の実話を題材に、タイプの違う2人の男たちが、時にぶつかりながら、同じ目標に向かって進んでいく中で育まれる友情、不可能へ挑戦していく姿を描く。

破天荒なドライバーをクリスチャン・ベイルが、優秀なカー・デザイナーをマット・デイモンが演じており、二人の関係性を体現した演技の数々は鳥肌ものだが、それと並び圧巻なのが、本作の見せ場となるル・マン24時間耐久レースのシーン。「GT40のエンジンの唸りは実際に乗っているのではないかというほど体に響いた」という声からもわかるように、オスカーで録音賞、音響編集賞にノミネートされたサウンド周りは、まるでアトラクションかのような大迫力を生んでいる。

主演二人の演技もさることながら、ド迫力のサウンドも鳥肌ものの『フォードvsフェラーリ』
主演二人の演技もさることながら、ド迫力のサウンドも鳥肌ものの『フォードvsフェラーリ』[c]2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

俳優たちの演技やサウンド、映像が圧倒的な迫力を生むレースシーンによって車の知識がなくても楽しめる本作は、来たるアカデミー賞の授賞式をより楽しむためにも、ぜひとも劇場でチェックしておきたい1本だ。

長回し映像&サウンドで味わう圧倒的没入感『1917 命をかけた伝令』

オスカー最有力と目されている『1917 命をかけた伝令』
オスカー最有力と目されている『1917 命をかけた伝令』[c]2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

そして最後に紹介しておきたいのは、アカデミー賞最有力とも言われている『1917 命をかけた伝令』(2月14日公開)だ。『アメリカン・ビューティー』(99)、『007 スカイフォール』(12)などのサム・メンデス監督による本作は、第一次世界大戦を舞台としており、熾烈な戦場の様子を“全編を通してワンカットに見える映像”でまとめ上げ、大きな注目を集めている。

物語はというと、明朝までに一触即発状態の最前線にいる1600人の味方たちに作戦中止の伝令を届けるという重要な任務を命じられた若き二人のイギリス人兵士が、敵の罠が張り巡らされた危険極まりない戦場を駆け抜けていくというもの。伝令が間に合わなければ、1600人が命を落とすというタイムリミットと戦いながら前線を目指す姿を描いていく。

長回し映像とサウンドが相まり没入感がケタ違い!
長回し映像とサウンドが相まり没入感がケタ違い![c]2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

撮影監督のロジャー・ディーキンスによるひとつながりの映像は、それだけでまるで戦場にいるような圧倒的な臨場感を覚えるが、さらに没入感に拍車をかけるのが、兵士の息遣いや、四方を飛び交う弾丸の音などこちらもまたアカデミー録音賞、音響編集賞にノミネートされているサウンド面。絶対に映画館で観てこその作品だ!

なにを観ようかと決めかねている人は、“映画館で観る意味”という点でこの3本はチェックしておいて損はないはず!

文/トライワークス

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