【第92回アカデミー賞】ブラッド・ピットが『ワンハリ』で助演男優賞を初受賞!「レオ、君の後ろを歩いていて本当に幸せだった」
現地時間2月9日(日本時間10日)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第92回アカデミー賞授賞式。見事、助演男優賞に輝いたのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)のブラッド・ピットだった。アカデミー賞の俳優賞では、第68回の『12モンキーズ』(95)で助演男優賞に、第81回の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)と第84回の『マネーボール』(11)で主演男優賞と、本作を合わせて4度ノミネートされてきたが、今回初のオスカーを手にした。
1969年のハリウッド黄金期を舞台に、落ち目の俳優とその専属スタントマンが映画界で奔走する姿を描く本作では、レオナルド・ディカプリオとブラッドという2大スターが初共演した。本作で魅惑的なスタントマン役を演じたブラッドは、ムキムキに鍛え上げたシックスパックを披露している。
ブラッドはレオとハグを交わしたあと「ありがとう!本当にすごいことです」と喜びを語った。「タランティーノ監督じゃなかったら、違う映画になっていたと思う。一番いいところを引き出してくれた。また、レオ、君の後ろを歩いていて本当に幸せだった」と笑顔を見せる。
「また、スタントコーディネーター、スタントマンの皆さん全員に拍手を送りましょう。僕は過去を振り返るタイプではないけど、いろんなことを思い出した。いろんなチャンスをもらって、ここ立っている」と感謝を述べたあと、「子どもたち、本当に愛している。ありがとう」と言って、締めくくった。
アカデミー賞の前哨戦では、第54回全米映画批評家協会賞、第77回ゴールデン・グローブ賞映画部門の助演男優賞、第26回米映画俳優組合員賞(SAG)など、多くの助演男優賞を総なめにしてきたブラッドだけに、納得の受賞となった。近年、プロデューサーとしての活躍も目覚ましいブラッド・ピットは、自身の製作会社プランBが手掛けた『ディパーテッド』(06)、『それでも夜は明ける』(13)と『ムーンライト』(16)をアカデミー賞作品賞に導いている。
文/山崎 伸子