『弥生、三月』と名作ラブストーリーの共通点って? 天野ひろゆき・光浦靖子・大久保佳代子が語りつくす!【後編】
「長い間その人を想い続けている、それってすごくロマンチック」(光浦)
天野「『弥生、三月』が僕らの世代に響くのは、やっぱり高校生から20代、30代、40代と、長い年月を経ているラブストーリーであることも大きいんだよね。自分自身が40代だからこそ、30年間すれ違ってしまう弥生と太郎のせつなさがわかるというか」
光浦「たしかに、何十年という時間を描く=それだけ長い間その人を想い続けている、それってすごくロマンチック」
光浦「『タイタニック』って、豪華客船が沈むって結末がわかっているのに何度も観ちゃうのは、そういう時を超えた物語だからなのかも」
天野「誰もが知っている代表的なラブストーリーだよね」
大久保「ラブストーリーには欠かせない身分違いの恋という要素もあって、やっぱり障がいのある恋は盛り上がりますよね」
光浦「ちなみに『タイタニック』は誰に感情移入して観ました?ローズ、ジャック、それとも…」
天野「ほとんどの女性はローズなんじゃないの?えっ、もしかしてローズの婚約者のあの嫉妬深い男とか?」
光浦「そうそう。私はあの男性に共感しちゃう。だって船旅で婚約者がほかの男と出会って、恋に落ちちゃうって、浮気されて可哀想…」
天野「そっちか(笑)。僕は船が沈むなかでブラスバンドの人たちが職務を全うして最後まで演奏し続けるシーンも泣けたなぁ」
大久保「『タイタニック』が一枚の絵をきっかけに過去に遡るように、『きみに読む物語』とか『マディソン郡の橋』も日記や手紙が出てきて、そこから過去に遡る、激動のラブストーリーだったよね」
天野「どれも相手を想い続ける永遠の愛を描いた名作だね」
大久保「『マディソン群の橋』の好きなところは、愛した人と死んだ後も一緒にいたい、という永遠の愛が描かれているところ」
天野「なるほどねぇ。まあ、相手がクリント・イーストウッドならしかないかもだけど、旦那さんの立場を考えると男としては違った切なさも感じる恋愛映画だったな」
光浦「想いを伝えるタイミングって、本当に難しい。告白できる時に告白しないとダメですね」
天野「そうだね。今回の対談で“すれちがい”“斬新な設定”“亡き人からのメッセージ”“時を超える愛”というように、いろいろなテーマでラブストーリーを語ってきて思うのは、『弥生、三月』って歴代ラブストーリーの要素が全部入ってるってこと」
大久保「たしかに!全部入り!少し前までは、少女漫画原作の若者向け恋愛映画がたくさん作られていて、それはそれで『私まだキュンキュンできるー!』って、ときめかせてもらったりしたけど、『弥生、三月』のような大人の恋愛映画もいいなぁって思った」
天野「若い世代の人たちがこの映画を観たら『いまの恋愛を大事にしよう』と思うだろうし、僕らの年齢の人たちはふと昔の自分を振り返ったり、懐かしさも感じそう」
光浦「って話をしていたら、ラブストーリー観たくなってきた!」
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