10歳にして売れっ子!「テセウスの船」や映画出演作が相次ぐ子役・白鳥玉季の魅力とは?
現在放送中の竹内涼真主演のテレビドラマ「テセウスの船」にも出演中の天才子役・白鳥玉季(たまき)が、いま熱視線を集めている!弱冠10歳ながら、実力派の俳優たちにも引けを取らない卓越した演技力を持ち、“大人びた子ども”の役柄も得意とする彼女が、この春、新作映画に2本立て続けに出演しているのだ。
口元のえくぼと凛とした瞳がトレードマークの白鳥は、これまでも坂口健太郎の娘役を演じたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や、本木雅弘と共演した映画『永い言い訳』(16)など、多くのテレビドラマや映画で活躍。“笑顔とでんぐりがえし”が特技だという、なんともかわいらしい彼女だが、黒木華主演のドラマ「凪のお暇」では、クラスの女子たちの子ども染みたノリにあえて合わせる早熟なカギッ子小学生を演じ、視聴者たちの話題をさらった。
そんな白鳥の今春の出演映画一本目は、現在公開中の『酔うと化け物になる父がつらい』。実体験をもとにした菊池真理子のコミックエッセイを、松本穂香と渋川清彦のダブル主演で映画化したヒューマンコメディだ。ヒロイン・サキの幼少期を演じている白鳥は、父が玄関で酔いつぶれていても、クリスマスの夜に悪酔いして二階の窓から侵入しても、冷めた目で見つめる娘を体現。酒に溺れる父親との異様な日常を、仏頂面と溜息でやり過ごそうとする様は必見だ。
続いて、4月3日(金)に公開される重松清原作の山田孝之主演作『ステップ』では、白鳥は主人公の娘・美紀の6~8歳期を演じている。妻に先立たれ、一人娘を育てることになったシングルファザー・健一(山田)の10年間がつづられる本作。憎まれ口をたたきながらも、父と並んで料理や洗濯をこなす美紀の様子は、健気で微笑ましい。一方、お盆で帰省した美紀が、写真でしか知らない母への複雑な想いを消化していく姿には、心を大きく揺さぶられてしまうのだ。
『愛がなんだ』(19)の今泉力哉監督による田中圭主演作『mellow』(公開中)でも、主人公の不登校気味の姪を好演している白鳥。若手女優発掘に定評のある今泉監督も彼女について、「オーディションで初めてお会いしたのですが、とても凄く魅力的でした。彼女の持つクールさや眼差しに惹かれました」と語る。ステレオタイプの子役とはひと味違った存在感を放つ白鳥玉季に、今後もぜひご注目を!
文/トライワークス