広瀬すずと吉沢亮、「なつぞら」と『一度死んでみた』で連続共演の信頼感とは?
「今回のすずちゃんは、メイクも濃くて目つきも怖く、『別人だ!』と思いました」(吉沢)
吉沢は、すさまじいデスメタル女子になりきった広瀬を初めて見た時、「全然違う!」と戸惑ったそうだ。「『なつぞら』のなっちゃんのイメージは、無垢で透明感にあふれるかわいらしい少女でした。でも、『一度死んでみた』の現場に入ったら、七瀬はメイクもめちゃくちゃ濃いし、目つきも怖かったので、『別人だ!』と(笑)。きっと映画を観る人も、すずちゃんのこういう役は新鮮だと思うので、そういう意味でも楽しめると思います」。
なかでも、デスメタルバンド「魂ズ」のボーカルとして、七瀬が「一度死んでくれ~!」とシャウトし、激しくヘッドバンギングをするライブシーンの破壊力がハンパない。
広瀬は「初めて、魂ズのメンバーの方たちが演奏している動画を見せてもらった時、『ここまでやっていいやつか!』と思いました。だから、ヘッドバンギングも、やっている時は『勢いでいっちゃえ!』という思考になりましたが、次の日は首がヤバかったです」と振り切って演じたことを述懐。
「ここまで毒を吐きながら演じる役は初めてだったので、すごく気持ち良かったです。自分の中に溜まっていたものがぶわーっと出ていくような感覚がありました」と、ある種のデトックス的な効果も感じたそうだ。
ゴーストのような松岡役を演じた吉沢は、舞台挨拶で「個人的には存在感があるキラキラした男より、皆から無視されるような雑魚キャラのほうが性に合っている」と公言していた。「やっぱりキラキラ系の二枚目キャラは、1回エンジンをブーンとかけてから演じる感じで、めちゃくちゃエネルギーを使うんです。僕自身は本来めちゃくちゃ根暗なので、松岡みたいな役のほうが、なんのストレスもなく演じられます」。
吉沢が「僕は普段からああいう感じなので」と言うと、広瀬も「本当です。最初は人見しりなのかなと思っていたんですが、別にそういう感じでもなくて。私的には、なんだか居心地がいい人だな、という印象でした」と吉沢の意外な一面を明かした。