桜木紫乃原作の直木賞受賞作「ホテルローヤル」が「全裸監督」武正晴監督で映画化決定!
<コメント>
●武正晴(監督)
「桜木紫乃さんの名作を映画化できるとお話しをいただき5年。ようやく映画が完成でき、ホッとしている。原作を読んで『ホテルローヤル』というホテルそのものを主人公にできないかと妄想した。どうしても釧路で撮らなくてはと考えた。釧路という土地が我々撮影隊に力を与えてくれた。桜木さんが我々のシナリオに自由を与えてくれた。この原作に惚れ込んだ素晴らしいキャストとスタッフが集結して挑んでくれた。僕の敬愛する啄木が、さいはてと呼んだ土地での仕事を僕は一生忘れないだろう。釧路、札幌、北海道の土地のおかげで、唯一無二の映画が創れたと自画自賛している」
●桜木紫乃(原作)
「あの日あの場所にいたかもしれない人を、小説というかたちで裸にしたと傲慢にも信じていたので、映像化のお話をいただいたときは『遠慮なく好きに作ってくださいね』などと言っていた。しかし新たな姿で目の前に現れた『ホテルローヤル』は、あの日あの場所にいたかもしれない経営者やホテルに集う『家族』の物語となっていた。正直に言うと映画という表現に書き手の内面を素っ裸にされたような気持ちになった。脱がせたつもりが脱がされていた――エンドロールで泣いてしまうという失態。悔しかった」
文/編集部
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