クリストファー・ノーラン監督3年ぶりの最新作『TENET』は予定通り公開へ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により世界各国で映画館が休業となり、多くの映画が公開延期を余儀なくされているなか、ワーナー・ブラザースのCEO であるアン・サーノフは、クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』(9月18日公開)を予定通り劇場公開する意向を示したと「The Hollywood Reporter」が報じている。
ノーラン監督にとって『ダンケルク』(17)以来の新作となる『TENET テネット』は、サマーシーズンの公開を予定していた大作映画が新型コロナウイルスの影響で相次いで延期となるなかで唯一、7月17日(金)の全米公開スケジュールを変更していない。そのため“ポスト・コロナ”の映画興行を担う最初の大作として、その出来栄えはもとより予定通り公開されることを世界中の映画ファンが期待している。
「The Hollywood Reporter」の取材に対してサーノフは「『TENET テネット』をこの夏、もしくは映画館が再開され次第劇場で公開することを約束します。我々は現在も映画体験や映画館のサポートを続けており、『TENET テネット』や『ワンダーウーマン1984』といった我が社の大作映画が、多くの人々にとって映画館に帰ってきたいと思える作品になると確信しています」とコメント。
言及されている『ワンダーウーマン1984』(近日公開)も、一時はアメリカ国内で5月下旬にローンチするHBO Maxでストリーミング配信されるのではとの噂が流れていたが、当初より約2ヶ月延期の8月14日(金)から全米公開を予定している。先の見えない情勢や映画館の休業、そして製作の遅延に伴って数えきれないほど多くの映画が公開延期を発表しているなか、この2作品が無事に劇場公開されることを祈りたい。
文/久保田 和馬