“ギルティ侍”に“瓶ビール事件”…単なる恋愛バラエティじゃない「テラスハウス」の名シーン振り返り！

2012～14年にかけて放送され、その後はNetflixやフジテレビ・オンデマンドでの配信に移行した大人気リアリティ番組「テラスハウス」。シーズンごとに、見知らぬ男女6人が素敵な家と車だけを用意され、シェアハウス生活を送る模様を捉えてきた。

現在配信中の「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」は、新型コロナウイルスの影響で4月14日をもって一時配信を休止していたが、撮影停止前に撮られたシリーズPart4の4話が先週から公開！多くのファンを夢中にさせる本作だが、なにがそこまで視聴者を引きつけるのか？過去に放送された名シーンを振り返りながら理由を探ってみたい。

様々な恋愛模様が描かれた「TERRACE HOUSE BOYS×GIRLS NEXT DOOR」

現在は役者として活躍している菅谷哲也や、モデルの島袋聖南、元グラビアアイドルの筧美和子などが参加した記念すべき第1シーズン。その舞台となったのが神奈川県の湘南で、およそ2年間にわたって放送され、放送を通してカップルも誕生した。なかでも多くの視聴者の注目を集めたのが、プロのキックボクサーだった宮城大樹とモデルの今井華の恋模様。

見事カップルになったあと、大樹の試合後に、客席で2人がキスを交わす様子にときめいた人も多いのでは？本作の好評を受けて、放送後には初の劇場版『テラスハウス クロージング・ドア』(15)も公開されるほどの人気ぶりを見せた。

大自然に囲まれたおしゃれなハワイ生活「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」

2016年には初めて日本を飛び出し、舞台をハワイに移した「テラスハウス ALOHA STATE」がスタート。美しい自然に囲まれた広々とした家で、数々のドラマが生まれた。特にその動向に注目が集まったのが、番組スタートから数か月後に入居したプロサーファーの佐藤魁と、現在はモデルや司会者として活躍する丹羽仁希。やわらかい雰囲気を持つ魁と明るい仁希は意気投合し、幾度もデートを重ねたが、最終的に番組の中でカップルになることはなかった。

しかし、2人の初々しいキスに、誰かを好きになる“純粋”な気持ちを思い出した人も多いはず。また、死ぬほどの恋を探すために入居したハリウッド俳優志望の玉城大志の行動も話題を呼んだ。女性とのデートを何度も試みるが、なかなか本気になれる相手に巡り会えない大志…。そんな彼が、木刀で殺陣の練習をする姿から“ギルティ侍”という番組オリジナルの言葉も生まれた。

現在配信中の「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」では、二度目の東京が舞台

2019年5月には、3年ぶり2度目となる東京での「テラスハウス」がスタート。イタリア出身の漫画家やイラストレーター、プロバスケットボール選手に女優など幅広い職業の住人が集結。個性豊かな彼らが暮らすテラスハウスでは何度もハプニングが起きてしまう…。最初に多くの人を驚かせたのは、番組卒業後にタレントとしての活動をスタートさせた西野入流佳のブロッコリーパスタ。すべての材料を鍋に直接入れてしまうという独創的なレシピを披露した。

さらに、会社を経営する新野俊幸が、OL兼グラビアアイドルの吉田夢に一生懸命アピールする姿がすごいと話題に…。「A5ランクだな」など半ば強引に間接キスをねらった“瓶ビール事件”や、クリスマスパーティで他メンバーと夢との会話を盗み聞きするなど数々の奇行を繰り返し、スタジオや視聴者たちを阿鼻叫喚させるも、その積極的なアプローチには見習うところもあるのでは？という論争も巻き起こしている。

恋愛観察ものとしての楽しみ方はもちろんだが、タレントのYOUや南海キャンディーズの山里亮太らスタジオメンバーが、視聴者と同じ視点でテラスハウスの生活をモニタリングして繰り出す鋭いコメントも見どころ。

また、これまでにも女優の永野芽郁や水川あさみ、NBAで活躍する八村塁やラグビー日本代表の田村優といった多彩なスペシャルゲストが登場し、スタジオを盛り上げている。家で過ごす時間がたっぷりあるいまこそ、シリーズを観返してみてはいかが？

文/トライワークス