沢田研二、14年ぶり映画出演!志村けんの遺志を引き継ぎ『キネマの神様』に主演
今年1月に映画化が発表され、12月の公開を予定していた山田洋次監督の最新作『キネマの神様』。志村けんと菅田将暉のW主演が発表され話題となっていたが、3月1日にクランクインした矢先、新型コロナウイルスによる肺炎の悪化のため志村が急逝。突然の訃報に日本中が悲しみに包まれ、さらには緊急事態宣言の発令により、撮影は長期中断を余儀なくされていた。
監督をはじめとするキャスト陣やスタッフも動揺を隠せずいたが、この作品を完成させることが志村への一番の供養になるとの想いから、このたび志村演じる主人公ゴウ役として沢田研二の出演が決定した。
沢田はかつて志村と同じ事務所の先輩後輩関係で、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などのテレビ番組や、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで多数共演し、深い親交があった。沢田の映画出演は14年振りとなり、山田監督作品への参加は『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(82)以来実に38年振りとなる。
主演に抜擢されたことに沢田は「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と思いの丈を述べており、イザワオフィス・井澤社長も「長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います」とコメント。
プロデューサーの房俊介は「志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と期待を寄せている。
また、今回、山田組一同が志村への思いを胸に前を向いていくという、思いを込め作成したメッセージビジュアルを公開。劇場のスクリーンに映し出された志村の笑顔が水彩画風に描かれたビジュアルは、本来ならばそこにあるはずだった志村の姿を彷彿させ、添えられたメッセージがより一層涙を誘う。
現在、撮影再開については調整中、公開に関しては当初予定の2020年12月を見送り、2021年で調整されるとのことだが、志村の遺志を引き継いだ沢田をはじめキャスト陣、山田監督らが物語をどのように紡いでいくのか期待は膨らむばかり。ぜひ今後の情報を心待ちにしたい。