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急逝した森田芳光監督を偲び、追悼特集上映が開催

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急逝した森田芳光監督を偲び、追悼特集上映が開催

昨年12月20日に61歳の若さで急逝した森田芳光監督。1981年に『の・ようなもの』でデビューして以来、30年にわたって傑作、話題作を生み出し続けてきた人気監督だっただけに、突然の訃報は大きな驚きと悲しみをもって受け止められた。そんな森田監督を偲び、角川シネマ新宿と銀座シネパトスの二館共同企画として、2月18日(土)から3月30日(金)までの6週間にわたり、特集上映「追悼 森田芳光」が開催される。

今回上映されるのは、松田優作と藤谷美和子が共演で夏目漱石の同名原作を映画化した『それから』(85)や、パソコン通信を通じて知り合った男女の恋を描きネット時代を先取りした『(ハル)』(96)、そして斬新な表現で監督の代表作となった『家族ゲーム』(83)など全20作品。並んだタイトルを見てみると、得意なコメディをはじめ、シリアスなドラマから恋愛もの、時代劇にサスペンスホラーまで、実にバリエーションに富んでおり、改めて森田監督の多才ぶりを実感することができる。

さらに、角川シネマ新宿では上映する全10作品の鑑賞料金を一本1000円均一とし、有料鑑賞者全員への森田監督サイン付きポチ袋(5円玉入り)プレゼントを実施。これは『の・ようなもの』を公開した当時に、“ご縁がありますように”と行っていた995円興行を再現したものだ。そして銀座シネパトスでは、2本立て興行で全14作品を上映するほか、PFF共同企画として、第2回ぴあフィルムフェスティバル入選作『ライブイン茅ヶ崎』など、劇場デビュー前の自主映画を特別上映。森田監督が注目を浴びるきっかけとなった貴重な8mm作品だけに見逃せないだろう。

3月24日(土)からは遺作となってしまった『僕達急行 A列車で行こう』がいよいよ公開を迎える。監督が長年にわたって温め続けた企画が実現した最新作を見る前に、多くのファンに愛された森田監督の偉業を振り返ってみてはいかがだろうか。【トライワークス】

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