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役所広司、松山ケンイチ、瑛太より故・森田芳光監督を偲ぶお悔やみのメッセージが到着

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役所広司、松山ケンイチ、瑛太より故・森田芳光監督を偲ぶお悔やみのメッセージが到着

突然の森田芳光監督の訃報を受け、監督の代表作の一本、『失楽園』(97)に主演した役所広司、遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』(2012年3月24日公開)でW主演を果たした松山ケンイチ、瑛太から監督を偲ぶお悔やみのメッセージが届いた。

まずは、当時社会現象にもなった『失楽園』の役所広司から。「市川森一さんの告別式の時に、森田監督の訃報を聞きました。ショックです。自分にとって大切な監督でした。また、森田監督作品に参加するのを楽しみにしていたのに、残念でたまりません」。

『サウスバウンド』(07)、『椿三十郎』(07)に続き、『僕達急行 A列車で行こう』に出演した松山ケンイチもあふれる思いを語った。「この度の訃報、とても残念に思います。今まで毎年のようにオリジナル作品を精力的に作られてきた偉大な監督。そのどれもが監督独特のセリフ回しや笑い、思わずニヤリとしてしまうキャラクターに、いつも暖かい気持ちと前向きな気持ちをいただいていました。今日、森田監督の訃報を聞き、もう森田監督の新作を見ることが出来ないこと、森田監督と一緒に仕事ができなくなること、もう世の中を独特な視線から見て話している森田監督の言葉が聞けなくなること、そんなことが頭いっぱいに広がってきて、悲しくなります。しかし、あの素晴らしい言葉や視点は今までの作品の中に詰まっていますし、監督はたくさんの大切なものを残してくれていますので、悲観的にならずにまたもう一度、森田監督作品から森田監督の言葉を聞こうと思います。瑛太さんと僕が主演させていただいた僕達急行が最後の作品になってしまいましたが、その時に森田監督は、趣味を持たない人間の怖さという話をしていました。趣味を持つことでつながりができ、つながることで様々な障害やジャンルを越え助け合うことができると解釈しました。そのつながりというものが今、僕の人生のテーマでもあるし、今やらせていただいている僕が演じるキャラクターに込めたい想いでもあります。森田監督からたくさんのモノをいただきました。これからも森田作品からたくさんのモノをいただくと思います。でも、やっぱり寂しいです。心から監督のご冥福をお祈り申し上げます」。

『僕達急行 A列車で行こう』で松山とW主演をした瑛太も、戸惑いを隠せない今の胸中を語ると共に、監督への感謝の気持ちを綴った。「突然の知らせにびっくりしています。『僕達急行 A列車で行こう』の公開時には松山くんを交えて色々とお話しをしたいと思っていました。初めてお会いした時から、映画を愛し、人間を楽しむという森田監督独自の世界観に心を強く揺さぶられていました。監督の作品に携われたことを自分の胸に深く刻んでこれからも俳優として歩んでいきます。心よりご冥福をお祈り致します」。

日本映画の一時代を築いた森田監督の61歳という早すぎる死を痛む声が、色々なところから挙がっている。告別式は12月24日(土)午前11時、東京都港区南青山の青山葬儀所で。喪主は妻・和子さん。今はただただご冥福をお祈りしたい。【MovieWalker】

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