『スーパーマンVSバットマン』のバットマンは、白髪交じりの中年に!?
先月20日にコミックや映画などの見本市コミック・コンで、ワーナー・ブラザーズが『マン・オブ・スティール』(8月30日公開)の続編で「スーパーマン」と「バットマン」の初共演を発表したが、40歳代半ばの白髪交じりのバットマンになるでのはないかとハリウッド・レポーター誌が報じている。
2015年夏公開予定のタイトル未定の続編では、スーパーマン役はヘンリー・カヴィルの続投が決まっているが、バットマン役に関してはクリストファー・ノーラン監督の3部作『ダークナイト』シリーズのクリスチャン・ベールが続投を否定していることから、新たなバットマン役が必要となる。
気になる新たなバットマンについてはかねてから、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットやアーミー・ハマーに白羽の矢が立っていたが、アーミーは『The Man from U.N.C.L.E.』でヘンリーとライバル同士を演じるため、現実味がなくなったと言われている。
ロサンゼルス・タイムズ紙が8月1日付けのサイトで、「次のバットマンにふさわしい人物」として挙げた16名には、ジョゼフ他、ライアン・ゴズリング、人気テレビシリーズ「ヤング・スーパーマン」で2004年から2005年までスーパーマンになる前のクラーク・ジョセフ・ケントを演じたジャンセン・アクレス、チャニング・テイタム、ブラッドリー・クーパー、『007 スカイフォール』(12)でQを演じ、ゲイをカミングアウトしたばかりのベン・ウィショー、同じくゲイをカミングアウトした『スター・トレック』シリーズのスポック役のザッカリー・クイント、同シリーズのサイモン・ペグなど多彩な顔ぶれが名を連ねている。現在の投票結果では、若かりし頃のスーパーマンを演じたジャンセンが69%の票を集める断トツの人気で、ジョセフの9.3%、ライアンの4.5%と続いているが、製作者側には、まったく違う思惑があるという。
既にメガホンをとることが決まっている『マン・オブ・スティール』のザック・スナイダー監督は、現在バットマン役を探し始めたところだと言われているが、複数の情報として同誌が明らかにしたところによれば、「ヘンリーは30歳になったばかりの若手俳優なので、バットマン役にはある程度キャリアのあるベテラン俳優を探していて、白髪交じりの40歳代のバットマンになるのではないか」という。
そこで白羽の矢が立っているのが、45歳のジョシュ・ブローリンだ。ジョシュは最近も『L.A. ギャング ストーリー』(12)でワーナー・ブラザーズとタッグを組んでいるお気に入りのようだが、同じく同作でタッグを組んだライアン・ゴズリングも、32歳の若さながらその演技力は折り紙付きで、現在のところはこのふたりが最有力候補と言われている。
他には、ザック監督が『マン・オブ・スティール』のスーパーマン役に考えていたが、テレビシリーズ「トゥルーブラッド」の撮影と重なり実現しなかった36歳のジョー・マンガニエロや、『ホビット』シリーズに抜擢された41歳のイギリス人俳優リチャード・アーミティッジ、現在公開中の『パシフィック・リム』でハーク役を演じている43歳のマックス・マティーニ、ザック監督作『ウォッチメン』(09)でエイドリアンを演じている35歳のマシュー・グッドの名が挙がっている。
撮影は2014年から開始予定であるため、バットマン役が決まるのも時間の問題だが、アメコミヒーローが戦う同作でスーパーマンと戦うのは誰なのか。期待は高まるばかりだ。【NY在住/JUNKO】