次期ボンドにふさわしい7人の俳優
イギリスで史上最高のオープニング記録をたたき出した「007」シリーズ24弾『007 スペクター』(日本12月4日公開)が、全米で11月6日に公開され、ぶっちぎりの成績で1位の座を獲得した。
ダニエル・クレイグのボンド役の契約があと1本となり、次回作の出演について、今後の動向が注目されている一方で、早くも話題は次のボンド役候補に移っている。ダニエルは、ワン・ダイレクションのナイル・ホーランを推薦しているが、この度、イギリスのウェブサイトfemalefirstが独断で、次のボンド役にふさわしい7人のイギリス人俳優の名を挙げている。
断トツの一押しは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(05)のトム・ハーディで、「彼が偉大な役者であること、さらにはボンド役に必須の資質である圧倒的な存在感と危険な香りがする」ことが理由だが、『マッドマックス』シリーズで少なくともあと2本の契約を結んでいると言われており、スケジュールが気になるところ。
『マイティ・ソー』シリーズにも出演しているイドリス・エルバは、「黒人初のボンド役なら、彼しかいない」と言われている有力候補の一人だが、もしダニエルが、もう1作品に出演することになると、既にイドリスは43歳のため、ボンド役としては年をとりすぎているという問題が発生するという。
ダミアン・ルイスは、44歳ながら次期ボンドとして名が挙がっている一人だが、どちらかというと悪役に向いているという意見もある。またこれまでの出演作を見る限り、アクションヒーローを演じる俳優のイメージはないようだが、強いイメージキャラクターを演じてないことから、新たなボンドの一面を見せてくれる俳優の候補として挙がっているようだ。
22歳の時にボンド役のスクリーンテストを受けているヘンリー・カヴィルは、当時は若すぎることもあって抜擢されなかったが、年齢的には適齢期になってきた。しかし現在はスーパーマンとして活躍しており、ボンド役と両立が可能なのかが難しいところ。
『ホビット』3部作、『ワイルド・スピード』シリーズに抜擢され、イギリスのミニTVシリーズなどでも活躍するルーク・エヴァンズは、バランス感覚もいい上に、どの作品でも強いイメージを植え付けるような主役を演じていないことから、可能性は大。
またトム・ヒドルストンは、『アベンジャーズ』シリーズでロキ役を演じているほか、実力派俳優として活躍しているが、アクションヒーローというタイプの俳優とはいいがたい。しかし、新たなボンドのイメージを打ち出してくれる可能性を秘めた俳優の一人として、認識されているようだ。
イギリスのテレビシリーズや、『ホビット』シリーズのリチャード・アーミティッジもボンドの資質は十分だが、44歳という年齢がネックになる可能性もある。
5代目ボンドのピアース・ブロスナンに代わる6代目のボンドを決める際には、多くの候補者がオファーを断り、なかなか後釜が決定しなかった。最終的にオファーを受けたダニエルは、当初ボンドファンから多くの誹謗中傷が寄せられていたが、結果的に大成功を収めている。
現在はヒュー・ジャックマンも名乗りを上げているようだが、次期ボンド役を射止めるのは誰なのか?今から楽しみだ。【NY在住/JUNKO】