2015年コスパの良い俳優トップ10発表!
フォーブス誌が、毎年恒例で発表している「ギャラをもらいすぎている俳優トップ10」に引き続いて、2015年の「コストパフォーマンスが高かった俳優トップ10」を発表した。
同リストは、2015年6月までに出演した最新作3本の映画を対象に、ギャラや予算などのデータから平均投資収益を算出し、支払われたギャラに対するリターンが高かった俳優を、コストパフォーマンスの良い俳優として選出するもの(アニメや2000館以下で上映されるようなインディペンデント映画、カメオ出演の作品は除く)。
名誉ある1位には、『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(14)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)でキャプテン・アメリカを演じているクリス・エヴァンス。1ドルのギャラで181.80ドルを稼いでいる。最もギャラが高いロバート・ダウニー・Jr.がトップ10入りしていない一方でクリスが一番なのは、ギャラが低い割に『キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ』という大ヒットシリーズに出演しているという結果で、今後のギャラ交渉の行方が気になるところだ。
2位は、アシュトン・カッチャーと結婚し一女を出産して産休中のミラ・クニスで、1ドル当たり87.30ドルを稼いでいる。『オズ はじまりの戦い』(13)の大ヒットが大きく寄与している一方で『ジュピター』(15)の興行成績の失敗でランクを落としていると分析されている。
以下3位は、スカーレット・ヨハンソンの84.90ドル、4位はグウィネス・パルトローの82.90ドル、5位はエマ・ストーンの54ドル、6位がクリス・ヘムズワースの42.10ドル、7位がヴィン・ディーゼルの40.30ドル、8位がジェニファー・ローレンスの39.10ドル、9位がマーク・ウォールバーグの37.90ドル、10位がドウェイン・ジョンソンの28.10ドルという結果になった。
女性が10人中5人を占めていることは、昨今問題になっているように、男女格差によって女性が男性よりギャラが低いために、コストパフォーマンスが高くなっている結果とも言える。ジェニファー・ローレンスら女性が格差を訴える動きも出ており、まだまだ男性社会である映画業界において、コスパの悪い男優のギャラが、コスパの良い女性に分配されるのか、今後の動向が注目されている。【NY在住/JUNKO】