15年下半期、今なお席巻中のSWほか映画の話題を振り返り!
(【上半期編】からの続き)
興行収入58億円で前作を大きく上回った『バケモノの子』
下半期の始まりには、いまや宮崎駿に代わる邦画アニメのヒットメーカーとされている細田守監督の最新作が登場。バケモノと少年の奇妙な師弟愛を描いた『バケモノの子』(15)は、興行収入58億円を超える大ヒットに。前作の『おおかみこどもの雨と雪』(12)の最終興行収入42億円を大きく超える、細田監督全作品のなかで最大のヒット作となった。
『ジュラシック・ワールド』が実写作品で異例のメガヒット
そんな『バケモノの子』に立ちはだかったのは、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた人気シリーズの14年ぶりの続編『ジュラシック・ワールド』(15)。現代に蘇った恐竜の恐怖を体感できる3Dや4Dでの公開も功を奏したのか、なんと観客動員数600万人、興行収入95億円を突破!一躍今年の累計興行収入の上位に踊り出た。ハリウッドの実写映画としては、11年に公開した『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)以来、約4年ぶりに興行収入90億円を超える快挙だ。
『進撃の巨人』&『MOZU』は、賛否両論で意見が真っ二つに!?
作品の内容から賛否両論が巻き起こったのは、原作コミックやアニメシリーズのファンの期待が高まった実写版『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15)とその続編となる『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(15)。原作とは異なる映画オリジナルの展開に、細田守ら著名監督からの絶賛コメントが寄せられた一方、一般観客からは辛口の評価が飛び出すなど、一大論争に発展した。
また公安警察が活躍するハードボイルドサスペンス『劇場版 MOZU』(公開中)では、登場人物がタバコを吸うシーンが多すぎると一部で批判の声があがった。出演者の伊勢谷友介はTwitterで「本当にどうでも良いと思ってる。そういう所やーやー言われても、無視していくべきだと思う」と反論。伊勢谷の姿勢にネット上では、スマートな対応と賛同する声も上がった。
年末に激突した『スターウォーズ』VS『妖怪ウォッチ』!
今年の最後を締めくくったのは、世界待望のSFシリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(公開中)と、昨年の年末を制した人気アニメの新作『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(公開中)のガチンコ対決。公開週の土日の成績で、興行収入は『スター・ウォーズ』(興行収入12億円)が、動員数は『妖怪ウォッチ』(動員97万人)がそれぞれ1位を獲得し、仲良く引き分けに。さらなる動員数が見込める両作だけに、年始の盛況ぶりからも目が離せない。
そのほか、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)、『007 スペクター』(公開中)など、超大作シリーズの続編が多数公開を迎えた下半期。今回紹介したそれぞれの話題に続き、16年はどんなトピックスが誕生するのか、期待して年明けを迎えたい!【トライワークス】
発売日:16年2月24日(水)
価格:
DVD 4800円+税
Blu-ray スタンダード・エディション 5800円+税
Blu-ray スペシャル・エディション 8800円+税
発売元:バップ
販売元:バップ
■『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
発売日:16年2月17日(水)
価格:
Blu-ray 豪華版(2枚組) 6800円+税
DVD 豪華編(2枚組) 5800円+税
Blu-ray 通常版 4800円+税
DVD 通常版 3800円+税
発売元:講談社
販売元:東宝