癒し系とオラオラ系、どちらの佐藤健が好み?
『るろうに剣心』や『バクマン。』など、近作では少年漫画原作のキャラクターを演じることが多かった佐藤健。そんな彼が、自身の主演作『世界から猫が消えたなら』(5月14日公開)で一人二役に挑戦!癒し系とオラオラ系という真逆のタイプを等身大で演じており、佐藤健の魅力が存分に楽しめる!
川村元気のベストセラー小説を映画化した本作は、余命わずかな「僕」が、大切なものと引き換えに「悪魔」に命を一日伸ばしてもらう…という物語。見た目はほぼ同じでありながら、話し方や素振りはまったく違うこの「僕」と「悪魔」を、佐藤は見事に演じ分けている。
郵便局員をとして働く「僕」は、優柔不断なところもあるが、とにかく優しいマジメな青年だ。好きな女の子とはうまく話せない“草食系”だが、愛猫のキャベツを抱っこしている時に見せる柔らかい表情や、穏やかな話し方など、ふとした仕草や佇まいから優しさがあふれ出ており、佐藤が魅せるナチュラルな姿に癒される!
一方、そんな「僕」の前に突然現れ、命の取引きを持ちかける「悪魔」はかなりワイルド。ギラギラした目つきや、堂々とした立ち振る舞い、棘のある物言いなど“肉食系”の雰囲気をまとっている。優しい「僕」とのギャップに、思わずドキドキさせられそうだ。
なお、一見まったく同じビジュアルに見える「僕」と「悪魔」だが、実は「悪魔」の方が指が長いという特徴が!特殊メイクで指を1.5センチ長く伸ばしており、服装も髪の長さもまったく同じ両者を、指の動きで巧みに違いを出している。
原作者の川村元気は、「この役を演じることが出来るのは、コミカルな役からシリアスな役まで幅の広い演技をこなす佐藤しか考えられなかった」と、オファーの経緯を明かしている。癒し系の「僕」とオラオラ系の「悪魔」、両極端な役を演じきった佐藤のカメレオン俳優っぷりは、一見の価値アリだ。【トライワークス】