映画ランキング - 国内映画
(2024/4/26~2024/4/28)
2024年4月29日
発表(毎週火曜更新)
2024年4月26日~2024年4月28日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』『ゴジラxコング 新たなる帝国』『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』などがランクイン!(興行通信社調べ)
-
1
「名探偵コナン」劇場版シリーズ27作目。“月下の奇術師”の異名を持つ怪盗キッドと西の高校生探偵、服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた新選組副長の土方歳三にまつわる日本刀をめぐるミステ···もっと見る
-
NEW
ハリウッド版「ゴジラ」シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』の世界観をクロスオーバーさせた「モンスター・ヴァース」シリーズ第5弾。前作『ゴジラvsコング』のアダム・ウィンガードが監督を引き続き務め、···もっと見る
-
2
週刊少年マガジン連載のサッカー漫画を原作とした、テレビアニメ「ブルーロック」初の映画化。並外れたサッカーセンスを持つ凪誠士郎の視点から描く。テレビアニメの副監督を務めた石川俊介が監督、「ハイキュー!!···もっと見る
-
4
バレーボールに全力を注ぐ高校生たちの熱い青春ドラマを描いた古舘春一による「ハイキュー!!」の劇場版 FINALシリーズ第1弾。アニメシリーズに続き、Production I.Gがアニメーション制作を担···もっと見る
-
NEW
スーパー戦隊“VSシリーズ”第30作目となるVシネクスト2本立ての1本。『王様戦隊キングオージャー』と『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』が激突する。死の国にいるキングオージャーとドンブラザーズ。お互いに相手···もっと見る
-
6
藤子・F・不二雄の生誕90周年記念作品で、「ドラえもん」長編映画シリーズ第43作。音楽をテーマに、地球の危機を救うため、ドラえもんとのび太たちが繰り広げる大冒険を描く。監督は『映画ドラえもん のび太の···もっと見る
-
NEW
BTSのSUGAが“Agust D”として初めて挑んだソロワールドツアーの集大成となる『SUGA | Agust D TOUR 'D-DAY'』のTHE FINAL公演を映像でとらえた音楽ドキュメンタ···もっと見る
2024年のゴールデンウィークの幕開けを告げる週末となった4月26日から4月28日の全国映画動員ランキングが発表され、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)が今週もダントツで首位をキープ。昨年は強敵『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)の登場によって叶わなかった3週連続首位を2年ぶりに勝ち取り、今年のGW戦線の“一強”を堂々アピールする結果となった。
公開3週目を迎えた『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の週末3日間の観客動員数は94万人、興行収入は13億5500万円と、動員&興収ともに前週対比70%の成績。昨年の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23)はGW前の週末とGW最初の週末の対比が動員74%・興収73%だったので、それよりは若干下落が大きくなったように見えるのだが、そもそもの数字が前作を上回っているのでまったく悲観するような内容ではない。
4月29日の祝日を含む公開18日間の累計成績は、動員644万9000人、興収92億9100万円。『黒鉄の魚影』は公開17日間で動員537万人と興収77億円であり、祝日分を加味しても、その差は前週よりもさらに大きくなっていることがわかる。ちなみにその『黒鉄の魚影』は、GWの終盤となる公開4週目末に公開3週目末をわずかに上回る成績を叩きだし、そこでシリーズ初の興収100億円を達成している。『100万ドルの五稜星』が次週も今週に匹敵する成績をあげられるかは読めないが、前作よりも早く興収100億円に到達することは間違いないだろう。
日本歴代興収ランキングでは、早くも61位まで浮上してきた『100万ドルの五稜星』。怪盗キッドが前回登場した『名探偵コナン 紺青の拳』(19)の興収93億7000万円を抜き去るのは時間の問題で(おそらく4月中に達成するのではないだろうか)、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(22)の興収97億8000万円も数日中に超えてくることになる。その先に待ち構える『黒鉄の魚影』の興収138億8000万円を追い越す日も決して遠くはない。
そしてこの週末で、「名探偵コナン」の劇場版シリーズ(総集編は含まず)の累計観客動員数が1億人を突破したという知らせも。過去に日本の映画シリーズでこの大記録を達成しているのは「映画ドラえもん」シリーズ(34作目の『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』で達成)と「ゴジラ」シリーズ(29作目の『シン・ゴジラ』で達成)のみ。27作目での達成は史上最速であり、『名探偵コナン 純黒の悪夢』(15)以降の8作品で累計動員の半分以上を占めているのも興味深いところだ。
この快挙達成を記念して、歴代劇場版シリーズの名場面を詰め込んだメモリアルムービーが解禁され、さらに原作者の青山剛昌らから喜びのコメントも。「偶然にも今年の映画のタイトルの『100万ドル』が大体1億円なので、そういう運命だったのかも♪…え?円安だから1億円以上だって?そうカタいこと言わないで(笑)」という青山のコメントにもあるように、現在は歴史的円安のまっただなか。期待がかけられている“1億ドル”も公開時点では約153億円だったが、現在は約156億円となっている。為替の変化に左右されない確固たる“1億ドル”を記録するためには、GW期間中にどこまで数字を伸ばせるかがカギとなるだろう。
ここからはランキングに戻ろう。2位にはハリウッド版「ゴジラ」と『キングコング:髑髏島の巨神』(17)がクロスオーバーを果たした「モンスターヴァース」シリーズの最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』(公開中)が初登場を果たした。
シリーズを重ねるごとにスケールも“怪獣プロレス”らしさもパワーアップしている「モンスターヴァース」。今作では、地上世界に君臨するゴジラと地下の空洞世界で暮らすコングの前に新たな強敵が立ちはだかり、さらにモスラも参戦。週末3日間で動員30万6000人、興収4億6700万円を記録し、祝日を含んだ4日間では動員41万7000人と興収6億2200万円。『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を追いかける作品として、GW期間中の善戦に期待できるスタートとなった。
前週2位で初登場を飾った『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』(公開中)と同3位だった『陰陽師0』(公開中)は、それぞれ順位をひとつ落として3位と4位にランクイン。また、引き続き好調を保っている『変な家』(公開中)は前週と同じ5位をキープ。こちらもGWにもうひと伸びする可能性が高そう。そして6位となった『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)は累計興収99億9000万円と、いよいよ大台到達に王手を掛けた模様。
7位には東映Vシネマの劇場公開企画「Vシネクスト」の2本立て作品『キングオージャーVSドンブラザーズ』『キングオージャーVSキョウリュウジャー』(公開中)が、10位にはBTSのSUGAのソロワールドツアーのFINALを映像化した『SUGA Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』(公開中)がそれぞれ初登場を果たしている。
以下は、1~10位までのランキング(4月26日〜4月28日)
1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
2位『ゴジラxコング 新たなる帝国』
3位『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』
4位『陰陽師0』
5位『変な家』
6位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
7位『キングオージャーVSドンブラザーズ』『キングオージャーVSキョウリュウジャー』
8位『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
9位『オッペンハイマー』
10位『SUGA Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』
今週末は藤井道人監督がメガホンをとった日台合作のラブストーリー『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)、JO1の川西拓実と桜田ひよりがダブル主演を務めた『バジーノイズ』(5月3日公開)、トニー・レオン主演のスパイサスペンス『無名』(5月3日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
※記事初出時、「100万ドル」としておりましたが、「1億ドル」の誤りであったことから、当該部分を修正させていただきました。訂正してお詫びいたします。
このランキングのニュースを読む