映画ランキング - 全米映画
(2023/12/15~2023/12/17)
2023年12月18日
発表(毎週火曜更新)
2023年12月15日~2023年12月17日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』『ハンガー・ゲーム0』『君たちはどう生きるか』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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NEW
週末興収$39,000,000
累積興収$39,000,000
『チャーリーとチョコレート工場』に登場する工場長ウィリー・ウォンカの前日譚を描くファンタジー・アドベンチャー。「パディントン」シリーズのポール・キングが監督と脚本を、「ハリー・ポッター」シリーズのデイ···もっと見る
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1
週末興収$5,172,802
累積興収$23,143,485
宮崎駿監督が少年時代に母から手渡された同名小説『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)にインスパイアされ、オリジナルの物語に自身の少年時代を重ねた自伝的ファンタジー・アニメーション。舞台は宮崎監督の記···もっと見る
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4
Trolls Band Together
公開未定-0週末興収$4,000,000
累積興収$88,662,895
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NEW
Christmas With The Chosen: Holy Night
公開未定-0週末興収$2,931,927
累積興収$4,670,519
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7
週末興収$2,225,000
累積興収$57,025,044
フランスの軍事リーダーの原点や迅速・冷酷に皇帝まで上り詰める中で垣間見られたナポレオンの私的な面に迫る。最愛の妻ジョセフィーヌとの中毒的かつ不安定な関係を通して描かれる物語。
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6
週末興収$2,000,000
累積興収$30,886,297
2023年5月より敢行されたビヨンセの「ルネッサンス」ツアーのステージと、公演までの彼女の軌跡を追うドキュメンタリー。単独としては6年ぶりとなる本ツアーで、通算7枚目となるアルバム「ルネッサンス」に収···もっと見る
前週は『君たちはどう生きるか』(日本公開中)と『ゴジラ-1.0』(日本公開中)の日本映画2作品で沸いた北米興収ランキング。その両作品が引き続き好調のなか、先週末(12月15日から17日)のランキングは『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(日本公開中)がほかを大きく引き離して首位スタートを飾った。
ロアルド・ダールの名著「チョコレート工場の秘密」に登場するウィリー・ウォンカの若き日を描き、北米より1週早く封切られた日本でも順調な滑りだしを見せている同作。4203館で封切られ、初日から3日間の興収は3900万ドル。最終興収2億ドルを突破したティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』(05)のオープニング興収が5617万ドルだったので、それと比較すれば見劣りするものがあるが、それでも1億ドル超えを狙える数字といえよう。
またティモシー・シャラメの主演作としては、初日から3日間で4101万ドルの興収を記録したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)に匹敵する数字であり、その最終興収1億837万ドルが当面の目標となるだろう。ちなみに北米以外の海外興収は、英国での大ヒットが後押しとなってすでに1億ドルを突破している。こちらでも『DUNE/デューン』(海外興収2億9300万ドル)を超えられるのかに注目が集まるところだ。
今週も粘り強く2位をキープした『ハンガー・ゲーム0』(日本公開中)は、年内には北米累計興収1億5000万ドル、全世界興収3億ドル突破が確実なラインに到達。また日本勢は3位に『君たちはどう生きるか』が、4位に『ゴジラ-1.0』が並び、どちらも劇場数を増やしつつ3日間の興収は500万ドル以上をキープ。21日の木曜日までの累計興収は、前者が2700万ドル、後者が3700万ドルとなっている。
この日本勢2作品が今後どこまで興収を積み上げるかが見どころのひとつではあるが、それ以上に注目されているのはオスカーレースへの参戦である。前週も触れた通り『君たちはどう生きるか』は長編アニメーション賞の有力候補であり、かつ先日発表されたショートリスト(一部の部門で発表される最終選考に進んだ作品)で作曲賞の最終選考にも残っている。また『ゴジラ-1.0』も視覚効果賞で日本映画初のショートリスト入り。すでに各地の批評家協会賞でも同部門をいくつか受賞しており、日本映画初のノミネートも夢ではなさそう。
オスカー絡みのトピックといえば、7館での限定公開ながら20位にランクインを果たした『American Fiction』もはずせない。過去10年間で10作品がアカデミー賞作品賞へと駒を進め、3作品が頂点に輝いていることで知られるトロント国際映画祭の観客賞受賞作である同作は、パーシヴァル・エヴェレットの小説をもとにした社会風刺劇。批評家からの評判も当然のように高く、ジェフリー・ライトの主演男優賞入りも含めてオスカーの主要部門で大旋風を巻き起こすと期待されている。同賞のノミネート発表まであとちょうど1か月。興行的なインパクトも獲得できれば、ますますその可能性は高くなるのだが。
文/久保田 和馬
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