映画ランキング - 全米映画
(2024/3/8~2024/3/10)
2024年3月11日
発表(毎週火曜更新)
2024年3月8日~2024年3月10日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『Kung Fu Panda 4』『デューン 砂の惑星PART2』『Imaginary』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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Kung Fu Panda 4
公開未定-0週末興収$58,300,000
累積興収$58,300,000
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1
週末興収$46,000,000
累積興収$157,027,668
惑星デューンを舞台に繰り広げられる壮大な宇宙戦争を描くSFアクション第2弾。主人公ポール役のティモシー・シャラメやチャニ役のゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作キャストに加え、『エルヴィス』のオー···もっと見る
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Imaginary
公開未定-0週末興収$10,000,000
累積興収$10,000,000
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Cabrini
公開未定-0週末興収$7,565,038
累積興収$7,565,038
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2
週末興収$4,060,000
累積興収$89,327,503
「ロックの殿堂」入りを果たした伝説のミュージシャン、ボブ・マーリーの知られざる波乱に満ちた生涯を描く音楽伝記映画。『ドリームプラン』のレイナルド・マーカス・グリーンが監督と脚本を手掛け、マーリーの妻リ···もっと見る
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3
Ordinary Angels
公開未定-0週末興収$2,030,000
累積興収$16,143,032
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NEW
MET Opera: La Forza del Destino (2024)
公開未定-0週末興収$768,196
累積興収$768,196
前週に好スタートを飾った『デューン 砂の惑星PART2』(日本公開中)の独壇場がしばらく続くのかと思いきや、2週目にして早くも首位から陥落。その移り変わりの激しさが北米興収ランキングのおもしろさでもある。先週末(3月8日から10日)の北米興収ランキングで見事に初登場1位を飾ったのは、ドリームワークス・アニメーション(DWA)の人気シリーズの最新作『Kung Fu Panda4』だ。
4035館で封切られた『Kung Fu Panda4』は、初日から3日間で興収5798万ドルを記録。これは事前の予想を上回る数字であり、「カンフー・パンダ」シリーズとしても第2作と第3作を上回るオープニング。DWA作品のなかでも『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(19)を抜いて歴代8位。この10年間で最高のオープニング成績をあげることに成功した。
「シュレック」シリーズが興行・批評の両面で大成功を収めたDWAが、新たなマルチメディア・フランチャイズ企画として2008年にスタートさせた「カンフー・パンダ」シリーズ。第1作は北米興収2億ドル超え、全世界興収6億3200万ドルを記録し、アニー賞では16部門にノミネートされ作品賞など10部門を席巻。以後第2作・第3作とシリーズ化だけでなく、ゲームやテレビシリーズも製作されてきた。
前作から8年ものブランクが空いた今作では、引き続きジャック・ブラックが主人公のポー・ピンの声を、ダスティン・ホフマンが師匠のシーフー老師の声を担当した他、オークワフィナやヴィオラ・デイヴィス、キー・ホイ・クァンといった新キャストも登場。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価は71%と前3作をわずかに下回っているが、観客からの好意的評価はシリーズ最高の87%。批評家に受けるアニメから観客に受けるアニメにシフトしたことで、息の長い興行を期待できそう。
また現地メディアの報道によれば、全体の客層の21%が2歳から11歳の子どもで、その保護者と思われる世代の割合も20%。前作の際には2歳から11歳の子どもが31%、親世代が18%だったので、新たな世代の子どもたちにもしっかり届いていることがわかる。映画としては8年ぶりではあるが、ブランクの間もアニメシリーズとして展開してきた成果がここにあらわれているようだ。かつてはディズニーとアニメ界のツートップを形成したDWAだが、近年はイルミネーションに押され気味。これを機に復活の狼煙をあげることができるのか注目である。
さて、公開2週目の『デューン 砂の惑星PART2』の方は、前週比56%の3日間興収4621万ドルで2位となり、累計興収は週末段階で1億5700万ドルを突破。次週末には北米累計興収2億ドルに届く見込みで、近日中に全世界興収で前作『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)を上回ることが確定的。3位に初登場を果たしたブラムハウスの新作『Imaginary』に大差をつけている現状から考えるに、次の週末も『Kung Fu Panda4』と『デューン2』の熾烈なデッドヒートが繰り広げられることだろう。
文/久保田 和馬
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