※映画人の回答は順次アップデート予定です。
少年少女のように、心の隔たりなく接しているところがステキ
強烈に印象に残ったのは『私、オルガ・ヘプナロヴァー』です。私も人生において一歩違う道に行っていたら、主人公の彼女みたいになり得たかもしれないと思う描写が何個かあって。「世界が無機質に見える」というセリフを聞いて、そういう瞬間って誰しもあるなと私は感じました。2本目は今年日本初公開された『悪い子バビー』です。社会から隔絶されて育ったバビーはモラルとか、人とのコミュニケーションで育っていく感情が欠如しているのですが、それがある意味無垢で、ピュアに見えてしまう瞬間があるんです。バビーのことを一概にも責められないし、「こっちのほうが生き方として幸せなんじゃないかな」とすら思う瞬間がありました。『エンパイア・オブ・ライト』は、ヒラリーとスティーヴンのやり取りを見ていて、刷り込まれていた自分のなかの偏見みたいなものがどんどんあぶり出されていくような感覚がありました。彼らの恋愛も、すごくロマンチックで。お互いが本当に少年少女のように、心の隔たりなく接しているところがステキでした。
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『ALWAYS 三丁目の夕日』はシリーズで好きで、僕が初めて泣いた映画です
僕が空手を始めたきっかけはブルース・リーです。僕の大部分を作ってくれたブルース・リーの『燃えよドラゴン』は大好きです。『ALWAYS 三丁目の夕日』はシリーズで好きで、僕が初めて泣いた映画です。吉岡秀隆さんを尊敬していて、お芝居で初めて感動したのがこの作品の吉岡さんだったからすごく印象に残っていますね。僕はホラー映画も好きです。『ヘレディタリー/継承』は「うわ!」って驚かされるよくあるホラー映画と違って、物語が繋がっていくおもしろさがあり、そこが好きですね。
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「そうだよね」と思う部分がたくさんあって共感しまくり
『バービー』(23)は、本当に泣いちゃって。「そうだよね」と思う部分がたくさんあって共感しまくりです。一番刺さったセリフは「女も女が嫌い」っていうところ。マジでそうだよな、めっちゃ分かるってなりました。
『さかなのこ』(22)は、のんちゃん演じるミー坊がすごく良かったです。ミー坊とヤンキーがツルんでいるところとかもすごくいい。芸人も周りから「変なやつ」と言われたりして、ちょっとリンクするところもありました。ミー坊のように真っ直ぐに生きようと思いました。ミー坊と磯村勇斗さん演じる総長と岡山天音さん演じる籾山との大人になってからのエピソードがすごく好きです!
『さよなら ほやマン』(23)は目の前のことでいっぱいいっぱい、将来のことも考える余裕なんてない、そんな主人公たちが人と出会い助け合いながらとにかく精一杯生きようとする姿が印象的な作品です。
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必死になって映画を観た時代を思い起こさせてくれます
『アメリ』は、主人公の女の子がとてもかわいくて、あっと驚くことをやってくれますよね。青春時代には、誰かを好きになるとわけのわからないことをつぶやいたり、あとで考えるとバカバカしいと感じるような行動をしてしまうもの。あのくらいの年齢の時って、そういうことをしちゃうなと思ってとてもおもしろかったです。
『ニュー・シネマ・パラダイス』は、きっとみんなが好きな映画ですよね。私自身、中学、高校、大学時代には新宿の名画座と言われるような映画館で3本立ての映画をよく観ていました。当時は映画館に人がいっぱいいて、立ち見で観たりしたんですね。人の首と首の間から、映画をのぞき込むですよ(笑)。1日で、3本立てを2回ずつ観たこともあります。館内でタバコを吸う人もいたりして、映写機の光に当たった煙がふわーっと流れていく情景もよく覚えています。とても楽しかったですね。『ニュー・シネマ・パラダイス』は、そうやって必死になって映画を観た時代を思い起こさせてくれます。
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自分の原点となった作品なので、観て、奮い立たせてもらえるような存在です。
『キングダム 運命の炎』は、自分が俳優を目指そうと思えたきっかけとなった映画です。今回もその世界観が壮大で、今まで以上の迫力を感じました。また、新たなキャラクターも加わり、続編へと繋がる終わり方に、次回作への期待が膨らんでより楽しみになりました。自分の原点となった作品なので、観て、奮い立たせてもらえるような存在です。 『正欲』は出演させて頂いた作品です。正しさ、普通とは何なのかを突きつけられ、自分が今まで見てきた世界が全てではないのだと、教えられました。 『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら』は、主演お2人のお芝居だからこそ、お互いに感情移入させられ、変えられない運命の残酷さに苦しくなりました。当たり前に過ごしていた一分一秒を大切に生きたいと強く思えた作品です。
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これでもかってくらい見せ場があって楽しめました
近観た映画だと『エルヴィス』(22)と『トップガン マーヴェリック』(22)ですね。もともと『トップガン』(86)が好きだったんですよ。久しぶりに続編ができたので観に行ったら、やっぱりおもしろかった!映像的には前作のほうが好きだけど、これでもかってくらい見せ場があって楽しめました。映画だけでなく音楽も80年代のものが注目されていますけど、時代にもてはやされたビートばかり聞かされてると、ハートがあって少しゆったりしたものがほしくなるんでしょう。時々、夜中に古い映画がやってると、おもしろいなとつい見入ってしまうんです。
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2023年はここ数年でもかなり多くの映画に出逢えた
2023年は選考委員や審査員も含めて多くの自主や学生映画、また各国の特集上映や映画祭などで、ここ数年でもかなり多くの映画に出逢えた。『CLOSE/クロース』は"どうやって、こんな表情を引き出せたのか?"と愕然。知人も誘って数回観に行った。他に『TAR/ター』や『月』、『ブルー・ウインド・ブローズ』『明ける夜に』は複数回鑑賞。中でも『イノセンツ』は、まさに自分が思い描いていたような子供の間だけで巻き起こる不可思議で不気味な世界観に"やられた!"と感じた。ポーランド映画祭で鑑賞した『シュブク』や韓国の『あしたの少女』では、子供や女性の前に立ちはだかる社会の壁を目の当たりに打ちのめされた。 邦画では、『月』『愛にイナズマ』と下半期に入っての公開が続いた石井裕也監督作が印象強く、俳優陣に人気があるのも頷かされたし、『正欲』のような作品は世界的にも先掛けているのでは?と嬉しく感じられた。『階段の先には踊り場がある』『違う惑星の変な恋人』などの木村聡志監督作や『白鍵と黒鍵の間に』には、会話劇と構成の巧みさに舌を巻いた。インディーズでは『ㇻの♯に恋をして』やオムニバス映画「20祭」の『春の結晶』と『二十才の夜』、シェーク・M・ハリス監督の『サイドミラー』『遠吠え』は秀逸だった。
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『みなに幸あれ』の撮影前にちょっと狂っておいたほうがいいかなと思って(笑)
セリーヌ・シアマ監督の『秘密の森の、その向こう』は、ちょっと不思議な物語だけど愛おしい映画。“飾らない美しさ”に惹かれました。本当に監督のセンスが光る作品で、73分と短いのに、濃密ですばらしい映画です。『みなに幸あれ』の撮影前にちょっと狂っておいたほうがいいかなと思って観たのが、ラース・フォン・トリアー監督の『ハウス・ジャック・ビルト』です(笑)。トリアーの作品を観ると、僕は狂っている真似をしてるだけなんだ、と思わされる。真似の出来ない、醸し出される狂気を感じました。『魚座どうし』の山中瑶子監督は、もう天才だと思っていて。自分の体験をさらけ出しつつ描いてると思うんですけど…あの若さであの演出力は、センスが炸裂した作品だなと思います。
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自分の監督作の製作中は古いシットコムで我慢するようにしています。
エリザ・ヒットマン監督の『17歳の瞳に映る世界』を観ました。少女がいろんな困難に立ち向かう物語で、とても素晴らしい映画でした。創作活動をする上で、映画からインスピレーションを受けることは多いですね。でも『僕らの世界が交わるまで』を編集中にイギリスの青春映画『サブマリン』を観たら劣等感に苛まれてしまったので、自分の監督作の製作中は古いシットコムで我慢するようにしています。
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まるで夢の世界に入っているような気持ちになりました
今年映画館で観ることができたのが、この3本です。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、小さなころからゲームで慣れ親しんでいたキャラクターが主人公。コントローラーを使わずにマリオが勝手に映画のなかで動いている…!というのが不思議で(笑)。新しい感覚を覚えました。また「あの音楽はここでこうやって使われるんだ」と思ったり、ブロックの壊し方など一つ一つがおもしろく、まるで夢の世界に入っているような気持ちになりました。 僕はアクション映画が好きで、「ワイルド・スピード」もずっと観続けているシリーズです。また続編が観られてうれしかったですし、これから先の展開も楽しみです。 また『BAD LANDS バッド・ランズ』は、観ていて苦しい気持ちにもなりました。主人公たちが過酷な状況に置かれてしまうのですが、人は生まれた環境によって生き方が変わってしまうこともあるんだなと。闇の世界を描く映画ですが、せつなくなったり、複雑な感情になったりと、いろいろなことを考えさせてくれる映画でした。
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ロードムービーの歴史を塗り変える傑作でした
『658km、陽子の旅』1人籠っていた陽子が父親の死をきっかけに実家目掛けて北上するロードムービー。過酷さに打ちのめされ、人の暖かさに包まれる。ロードムービーの歴史を塗り変える傑作でした。『ゴジラ-1.0』ゴジラ史上最強で最恐でした。神木くん演じる主人公はもちろんの事、必然的に登場人物が全員英雄になっている所がかっこいい!。山崎監督の作家性が詰まっていて感動しました。『君たちはどう生きるか』現実問題この世界は歪み続けていて、そして歪みは形を変え続け、この先一体どんな形になっていくのか?少しでもバランスの良い世界になって欲しい。そう感じた映画でした。
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血まみれでシリアスなシーンだって、インドは全力で踊ってくれるんだから、それにこちらも応えるまで。
公開を楽しみにしていた娯楽映画3作品! RRRは上映時間179分を観に行くタイミングがなかなかなく、滑り込み鑑賞。3時間が2秒に感じると知人が言っていたけどその通りだった!衝撃度はバーフバリを超えてはこなかったけど、最高でした。いいのいいの、インド映画にツッコミなんかしなくていいの。「なぜ?!」なんて感じるのは野暮です。わりと血まみれでシリアスなシーンだって、インドは全力で踊ってくれるんだから、それにこちらも応えるまで。ずっとナートゥの練習してます! マリオもテンション上がった!音楽が最高すぎて、誰しもがキュンとしちゃうんじゃないかな。マリオにわかでもあの雰囲気は絶対に楽しめるね!日本の誇り。 ハロウィンはね…もうストーリーが面白い面白くないじゃないんです。マイケル・マイヤーズ、フレディ、ジェイソンは自分にとって永遠のヒーローだから。 ただ、THE ENDならもっとマイケルを出してほしかった!終始映ってるくらいでもよかったのに。これで会えなくなるなんて寂しいよ… 来年はどんな映画に出会えるんだろう。忙しいとどうしてもタブレットや飛行機で観ることが多くなるけど、もっともっともっと劇場に足を運びたいな!
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夢の裏側~ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイ
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HIDARI パイロット版
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Lupin/ルパン
仕事の合間などネトフリ環境を最大限に活かして楽しみました!
『夢の裏側』(19)は、ロウ・イエ監督作『シャドウプレイ』(18)の制作の裏側を追ったドキュメンタリーで、イエ監督の奥さんがカメラを回しているのですが、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(02)のような感じで、中国での映像制作においての面倒くささとか、現場の人間としてはおもしろくて楽しめる作品です。『HIDARI』は、伝説の彫刻職人「左甚五郎」映像化プロジェクトのパイロット版です。クラウドファウンディングでサポーターを募集するために作った5分程度の映像なんですが、日本のテレビアニメ的な企画とかその発想からはちょっと出てこないものなんじゃないかな。木彫りのキャラクターたちによるストップモーション×時代劇で、パイロット版でワクワクしたけれど、すばらしすぎて完成品を観たくないみたいな気持ちもあります(笑)。「Lupin/ルパン」は、主演俳優オマール・シーが影響を受けた漫画「怪盗ルパン伝アバンチュリエ(仏題:ARSÈNE LUPIN)」を、間違えてモンキー・パンチの「ルパン三世」と紹介した記事が話題になっていたのがドラマを観たきっかけでした。なんとなく観ただけなのに、一気に第3シーズンまで観てしまうほどおもしろくて。仕事の合間などネトフリ環境を最大限に活かして楽しみました!
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自分がどうあるべきかということをじっくり考えさせられた
最近映画を観に行けていないのですが、安藤サクラさんから「絶対に見たほうがいい」と勧められて、『福田村事件』は映画館に行きました。痛いものを痛いように見せる、苦しいものを苦しいと観客に思わせるのが映画の醍醐味だと思いますが、まさにそのすべてが詰まっている作品で、強烈なメッセージ性を感じました。間違った方向に“右向け右”になってしまう怖さ…自分がどうあるべきかということをじっくりと考えさせられる作品でもありました。そこからガラリと変わりますが、久々に海外に行く仕事があったので飛行機で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を全シリーズ見返しました。いま観ると当然のことながらCGなどは物足りない部分もあるのですが、やはり色あせない魅力がある名作だなと再確認しました。
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ホラーが好きで、今年はたくさん観ました
『君たちはどう生きるか』は楽しみにしていた作品だったので、観た時は本当に満ち足りた気持ちになったし、大好きです。『ミスト』は小学生の時にテレビで観てラストが衝撃的すぎたのを覚えていたから、観直したんです。ホラーは好きで今年はたくさん観たんですけど、そのなかでもこれはやっぱり好きですね。「インディ・ジョーンズ」シリーズも昔から好きで、今回初めて映画館に観に行けたんです。大満足でした(笑)。
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映画体験としても、すごく良い経験ができた作品です
2023年はあまり映画を観ることができなかったんですが、もう配信にあるんだと思って観た『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』はすごく良かったです。昨年公開された『トップガン マーヴェリック』のメイキングを観た際に、トム・クルーズが本当にスタントを使わないでやっていることに驚いて。本来こういう制作背景は、後にファンになって知って楽しめるものだと思うのですが、これを踏まえて本作を観るとよりおもしろく見えて。この2本はセットで観てくれって感じです。
『イコライザー FINAL』は本当に終わらせるんだって思いました。ついに自分の居場所を見つけ出して、ここで静かに暮らしたいから出ていけって皆殺しにするんですけど(笑)。よくファイナルと言いつつ続編があるように作ることもありますが、本作ではそういうことはしないで、主人公もこれで終わりだと作品内で示しているのが良かったです。でもシリーズが好きだったので、これでラストなのかとちょっと寂しい気持ちにもなりました。
あと旧作になってしまうんですが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は何度観てもおもしろいです。声優の仕事をしていると、自分が出ている作品は先にネタバレを見るわけなんで、感動が薄くなってしまうことが多いんですよ。知っていること前提なので、いざ鑑賞する時もちょっと冷静に観てしまうこともあるのですが、それでも『エンドゲーム』はすごくおもしろくて。公開時にはMCU好きの友達がチケットをくれて、初日の0時からの回に一緒に行った思い出があります。本当に好きな人しかいない空間で観たのが初めてだったのですが、この後に指がパッチンされるとか全部知っていても、周りの熱量でその時初めて観たような気持ちになったし、声には出さないけれど空気が揺れ動くタイミングが感じ取れたんですよね。会場が一体感に包まれて映画を観たことがうれしかったのと、やっぱりファンがいっぱいいる作品だからこそだなと思いました。映画体験としても、すごく良い経験ができた作品です。
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ギルバート・グレイプ
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王様ランキング
人生そのものを考えさせられました
家族ものが好きなのですが、『ギルバート・グレイプ』(93)は家族の愛をすごく感じた作品で登場人物の思いが全部描かれていて、人生そのものを考えさせられました。すごい作品を観たなって思いました。
アニメ「王様ランキング」は1話からめちゃくちゃ泣きました。まさか泣くようなお話だとは思わなくて。カゲがとても可愛いかったです。
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「鬼滅の刃」のフィギュア集めにハマっています
「鬼滅の刃」はフィギュアを集めるほど好きです。俳優業よりも野心的かも(笑)。最近は映画をあまり観ないのですが、今年は『逆転のトライアングル』、黒澤明監督の『生きる』のような古い日本映画も観ました。
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あれほどまでに美しく、ロマンチックな映画を観たことがありません
ふだん自分が手掛けるようなジャンルの映画をよく観ているかと聞かれれば、実はそうでもありません。自分と同じ志向のジャンルの映画を観た場合、「私にはこんな作品は撮れない」と落ち込む可能性があるからです。それも踏まえて今年の最高の1本は、韓国系カナダ人のセリーヌ・ソン監督が撮った『PAST LIVES』です。あれほどまでに美しく、ロマンチックな映画を観たことがありません。ラストシーンのことを考えるだけで、いまでも鳥肌が立ち、胸が張り裂ける気分です。もう1本挙げるなら『バービー』。私の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』と同じプロデューサーなので多少、忖度はありますが(笑)、素直におもしろかったです。
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ハウス・オブ・カード 野望の階段
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鬼滅の刃
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進撃の巨人
ブラックユーモアたっぷりの政治ドラマを撮りたいです
1位はドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」。3、4周しているくらい大好きなシリーズ。役者もカメラワークも好みで、作品に関わる全部署が狙いを分かって撮影している感じが伝わってきてゾクゾクします。僕が5、60代になった頃、その当時なのか、過去のものかは分からないけれど、「水上がやるんだったらいいよ」って言われるような政府公認のブラックユーモアたっぷりの政治ドラマを撮りたいです!
2位はアニメ「鬼滅の刃」シリーズ。一番好きなのは「遊廓編」です。音柱の宇髄天元の戦闘スタイルも好きだし、なんといっても鬼の描かれた方が好き。悪は悪い、だから殺すという単純な構造になっていなくて、悪側の物語も丁寧に描いているところが好きです。
3位はアニメ「進撃の巨人」シリーズ。思想や哲学みたいなメッセージ性があって、僕好みの作品です。物語の緻密さも秀逸。本当におもしろかったです。
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リチャード・リンクレイター監督の作品には、いつも刺激をもらっています
リチャード・リンクレイター監督の作品にはいつも刺激をもらっています。『バーナデット ママは行方不明』もめちゃくちゃ大好きな作品で、ケイト・ブランシェットのガッツポーズというか小踊りが最高でした。あと『夜明けのすべて』と同日公開ですが、ビクトル・エリセ監督の新作『瞳をとじて』は、本当にすばらしかった。こんなにおもしろくていいの?というぐらい、約2時間50分ずっとおもしろかった。出てくる人物が全員よかったです。あとは、世間的には評判が悪いらしい『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』に、僕はボロ泣きしました。「インディ・ジョーンズ」ファンではなかった人間なのに。『ニューヨークの恋人』を思い出したりもしながら、”ローマ”ンティックってこういうことか!と。古代ローマに行けて本当によかったねえ!と、こっちまで嬉しくなっちゃいました。
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柄本佑くんが演じたプロデューサーの姿が思い浮かびました
『ザ・クリエイター/創造者』は入れたいですね。ギャレス・エドワーズ監督が来日した時に『ゴジラ-1.0』を観て、帰国したあと「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」のスタッフに絶賛してくれたそうです。『ザ・クリエイター』は挑戦する姿勢がすばらしかったです。オリジナルSFで、VFXも新しいタイプの撮り方をしているし、しっかりした作品に仕上げて公開されたのは本当にすごいと思いました。『シン・ゴジラ:オルソ』もよかったです。カラーの作品がモノクロになるってこういうことなんだ、と思い知らされました。今年また観直した旧作ですけど『ハケンアニメ!』もよかったです。『ゴジラ-1.0』でいろんなタイアップをした時に、作品を世の中に知らせるためにがんばる(柄本)佑くんが演じたプロデューサーの姿が思い浮かびました。それで見直したんですが、またグッときましたね。
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世界観の作り込みが深かったし、凝った映像もすばらしかったです
まず思い浮かぶのが『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』です。前作とはまた違う展開でワクワクできたし、「スパイダーマン感」がありつつ新しい作品になってるところが好きですね。音楽や独特の絵もいい感じでよかったです。『ジョン・ウィック:コンセクエンス』も最高でした。アクションはもちろん、キアヌ(・リーブス)の日本への愛がにじみ出てました。『ザ・クリエイター/創造者』は、本当に正しいことってなんなのか考えさせられた作品です。世界観の作り込みが深かったし、凝った映像もすばらしかったですね。『キリエのうた』は大好きな岩井俊二監督の作品だし、アイナ(・ジ・エンド)さんが主演していることもあってレイトショーで観に行きました。3時間近い映画なのに体感は一瞬。終電ぎりぎりでしたが浸りたい気分だったので、受け取った思いと自分の感情で対話しながら初めての道を歩いて帰りました。『ザ・フラッシュ』も本当に面食らいましたね。苦しいくらい感情を持っていかれて「いまやれることはいまやっておこう」とすごく思いました。
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