多部未華子
田中エリ子
芥川賞作家・藤野千夜の小説を映画化したファンタジー。両親がいない異世界へ迷い込んだ姉弟の冒険と成長を、ユーモラスかつみずみずしいタッチでつづる。
※結末の記載を含むものもあります。
学校から帰らない弟を迎えに行った中学2年生のエリ子。その帰り道、2人は町の異変に気付く。やがて、死んだはずの同級生を目撃し、両親が蒸発したことから自分たちが異世界にいることを知る。
田中エリ子
田中ダイゴ
マッチョ
大久保ちゃん
シマちゃん
クマノイさん
エビヅカ
富山のオバサン
エビヅカの父
富山のオジサン
エリ子の父
エリ子の母
製作
製作
製作
プロデューサー
共同プロデューサー
ラインプロデューサー
監督
原作
脚本
撮影
照明
録音
美術
編集
ビデオエンジニア
衣裳
ヘアメイク
助監督
制作担当
協力プロデューサー
音楽
[c]2005「ルート225」パートナーズ [c]キネマ旬報社
時々、些細なことでケンカをするようなどこにでもいる姉弟。
その二人が別の世界に迷い込んでしまうストーリー。
並行して時間が流れているようなのでパラレルワールドでもないらしい。
まあそんなことはどちらでもいいか。
そんな知らない世界で成長していく二人。
そして家族の大切さをしみじみ感じさせられる良い作品だった。
切ない気分になってくる。
姉の一見クールな振る舞いと裏腹な不安感。
弟の一見気弱そうでゴーイング・マイ・ウェイなところ。
二人とも一見単純そうで、
いやいや実はそうでもないなぁというところを、
状況を考えればえっ?と思うほど笑いも交えながら
見せてくれるところがよかった。
別次元に放り込まれて、右往左往しつつも、いろいろ考えて行動して、
結果決して諦めではない結論を自分たちに下して、
自分の立っている場所でやって行こうという決意に至るまでが、
飄々としていながら、笑いあり半ベソありで表情豊かで観ていて引き込まれます。
で、最後の姉の台詞と表情に若さの吸収力の強さに
ある意味圧倒されますよ。
必見です!