オフェリア・メディーナ
ララ
ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭など世界で高い評価を得ている女性監督マリア・ノバロの日本初公開作。女性を主人公に作品を撮り続けている監督が実体験をもとに描くのは、シングルマザーの娘と認知症を患った母親の生き方と心の絆。母娘のドラマに胸が熱くなる。また全編に登場する数々のメキシコのハーブにも注目。
コミュニティラジオのパーソナリティを務めるダリアは、ひとりで息子を育てるシングルマザー。母親のララは、メキシコでも有数のハーブ研究者で、夫と別れた後も植物の研究に没頭していた。そんななか、ララがアルツハイマー型認知症であることが判明する。母との人生を振り返るダリアだったが、母に残された時間はわずかだった。
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