廃墟となった精神病棟、霊の笑い声響くホテル、壁一面遺骨の地下墓地…映画の舞台になった世界の心霊スポット7選
韓国の“三大心霊スポット”として挙げられる不気味な邸宅で巻き起こる恐怖を描いたホラー映画『ヌルボムガーデン』が1月24日より公開中だ。これまでも実在する心霊スポットを舞台とした映画は数多く作られてきた。そこで、題材となった世界各国の心霊スポットをここではチェックしていきたい。
一家を不幸が襲った呪われた邸宅、ヌルボムガーデン(韓国)
朝鮮戦争で死亡した学徒兵の埋葬場所と噂される慶尚北道ヨンドク郡の慶北ヨンドク刺身店などと共に“韓国三大心霊スポット”として知られているのが、レストラン経営者の一家に次々と不幸が起こったと言われる忠清北道堤川市のヌルボムガーデン。
もともとレストランとして繁盛していたこの場所では夫婦と身体に障がいを抱える娘が暮らしていたが、邸宅の前の道で娘が事故に遭って命を落とすと、悲しみから夫がガス管で首を吊り、妻もショックで亡くなったとか。その後、この場所で店を開いた人にも奇妙なことが次々と起こった…という曰くつきのスポットだ。
『ヌルボムガーデン』は、事故物件に取り憑かれた一家の悲劇を描いたホラーで、実際に起きた連続殺人事件をベースとした『チェイサー』(08)やタイを舞台にした超自然的ホラー『女神の継承』(21)のプロデューサー、ク・テジンの監督デビュー作。
幸せな新婚生活を送っていたある日、突然夫が首吊り自殺をし、ショックからお腹の子どもを流産してしまったソヒ(チョ・ユニ)。悲しみに暮れるなか、生前夫が購入していた郊外の邸宅を相続し、移り住むことになったソヒは、家の中でいないはずの夫の姿を目にしたことを機に、夫がなぜ命を落としたのか?そのワケを探りだし、やがて家に取り憑いた邪悪ななにかを知ることになる。
世界七大心霊スポットにも選ばれたコンジアム精神病院(韓国)
そんなヌルボムガーデンと並ぶ韓国三大心霊スポットの一つで、さらには”世界七大禁断の地”(観光旅行専門サイト「CNN Go」発表)にも選出されているのが、京畿道光州市にいまは廃墟として存在する昆池岩(コンジアム)精神病院。
正式名称は南陽精神病院で、1992年に開業するもわずか4年後の1996年には閉鎖された。あまりに早い閉業からか、「院長が自殺し、施設オーナーが行方不明になった」「患者が相次いで怪死した」といった不気味な噂が後を絶たない場所だ。
2018年の映画『コンジアム』はこの廃墟に足を踏み入れたYouTuberたちを襲う恐怖を、躍動感あふれるホラー描写で描いたPOVホラー。恐怖動画で人気のチャンネル「ホラータイムズ」は、応募で集まった一般人と共に男女7人でコンジアム精神病院へ潜入する。ホラー演出も功を奏し、登録者数を伸ばしていくものの、しだいに想定を超えた恐怖が連発し、402号室の呪いに触れてしまうことに――。