片岡千之助
幸助
時代小説の名手・藤沢周平の傑作短編集『橋ものがたり』に収録された切ないラブストーリー『約束』を、ドラマ『北の国から』シリーズの杉田成道監督が映画化。長い奉公の年季が明けた職人と幼馴染の女性が橋の上で再会するまでを描く。「メンドウな人々」「わたくしどもは。」など近年映画出演が続く歌舞伎界のプリンス、片岡千之助が時代劇初主演。共演は北香那、元雪組トップスターの望海風斗、山口紗弥加、余貴美子、風吹ジュン、橋爪功。
錺(かざり)職人のもとに奉公していた幸助(片岡千之助)は、ようやく8年の年季が明けることになった。幸助は幼馴染のお蝶(北香那)という娘に想いを寄せていた。5年前、幸助とお蝶は年季が明けるその日、刻は暮六ツに萬年橋で会う約束をしていた。互いに想いながらもこの5年の間、幸助は人には言えない秘密を抱えていた。また、お蝶の身にも幸助には話せない辛い思いがあった。橋が見渡せる川辺からそっとお蝶を探す幸助。懐にはお蝶のために作った簪(かんざし)が入っている。果たして二人は萬年橋で再会することができるのか……。