アンソニー・エドワーズ
Harry
ふとしたことで核戦争が起きることを知った青年のとまどいと愛をサスペンス・タッチで描くパニック映画。製作はジョン・デイリーとデレク・ギブソン、監督・脚本はスティーヴ・デジャネット、撮影はテオ・ヴァン・デ・サンデが担当。出演はアンソニー・エドワーズ、メア・ウィニンガムほか。
博物館に勤めるラリー(アンソニー・エドワーズ)は、ある日見学にやって来たジュリー(メア・ウィニンガム)に一目惚れし、デートの約束をするが、寝過ごして遅れてしまう。深夜、待ち合わせ場所のコーヒー・ショップについたハリーは、そこの公衆電話で、間違い電話を受ける。その内容は、何と数時間後に核戦争が起きるというもので、その話し相手の態度は非常にリアリティにあふれていた。半信半疑のハリーがそれを店の客に伝えると、その中に政府関係の仕事をしている女性(デニーズ・クロスビー)がいて、心当たりがある、という。こうしてパニック状態になった客たちは、逃亡の準備を始める。ジュリーが気になるハリーは、彼女を助けるために、ジュリーの住むマンションへと向かう。寝ている彼女を乳母車に乗せ、ハリーは待ち合わせのヘリコプター乗場に向かうが、情報を知った人々が、はや何人か姿を見せ始めていた。ところがその操縦者が見当たらず、ハリーはパイロットを捜しに町を歩くことになる。次第に町は、混乱する人々でパニック状態になっていた。そしてハリーはようやくパイロットを捜し出すが、そのとき彼を案じたジュリーが町に出たことを知る。ふたりが再会したとき、ヘリコプターは出発した後だった。しかし、やがてそれは戻ってき、2人を乗せた直後、核戦争が起きる。博物館の沼に墜落するヘリコプターの中で、2人がお互いの愛を確認した時、地上では本格的な核戦争が始まるのだった。
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