迷路:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
迷路
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1949年12月公開
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「望郷」として好評を博したデテクティヴ・アシェルベの「ペペ・ル・モコ」のハリウッドにおける2度目の映画化で、脚色には「新婚第一歩」のラディスラウス・ブス・フェケテとアーノルド・マノフが協力し監督には「初恋時代」のジョン・ベリィが当たった。撮影はアーヴィング・グラスバーグである。主役は「美人劇場」のトニー・マーティンで、彼はナット・C・ゴールドストーンと共にこの映画のプロデューサーで彼の歌を聞かせるのが主なので、音楽台本は「会議は踊る」のエリック・シャレルが書き、いくつかの歌曲はレオ・ロビン作詩、ハロルド・アーレン作曲である。我がスクリーンには初お目見得のイヴォンヌ・デ・カーロと、スエーデンから来たマルタ・トーレン、「毒薬と老嬢」のピーター・ローレがマーティンと共に主演し新顔のトーマス・ゴメス、「美しき被告」のダグラス・ディック、キャサリン・ダンハム等が助演する1948年度作品。

ストーリー

北アフリカ、アリジェリアの首都アルジェ。そのアラビア人居住地区カスバは、町の背後の丘に迷路の町を形作った暗黒地帯で、アルジェの警察もここでは思う様に法律を施行することができない。ペペ・ル・モコと呼ばれる悪漢は前科何犯とも数しれぬ身を、故国フランスからのがれ、このカスバに逃込んで、すでに数年。アラビアの美女イネスの家を隠れ家とし、今やカスバの支配者をもって任じており、主として宝石泥棒をその業としている。アルジェの警察でも捨ててはおけず、度々手入れをするが、つかまるのは雑魚ばかりである。美しいパリジェンヌのギャビイは或日カスバを見物に来て、計らずも行なわれた手入れの現場を、スリルを感じながらながめていた。例によって手入れを逃れたペペは、ギャビイと近付きになり、久しく接しなかったパリの女の洗練された魅力に心ひかれる気がした。けわしい目付きをしたイネスを、手荒くふりのけて、ペペはギャビイを案内して来た刑事スリマンに、ギャビイのことを根掘り葉掘り尋ねた。ペペをおびき出して捕えようと試みて失敗しているスリマンは、ペペがギャビイに心を奪われ、イネスが嫉妬しているという関係を利用することを思いついた。ペペはギャビイと共にフランスへ逃げ帰ろうという気持ちになり、その相談を進めていることをイネスに感付かれた。イネスがペペをギャビイに渡すくらいなら、ひと思いにペペを殺そうとまで思いつめていることも、ギャビイに夢中になっているペペは気付かなかった。一方スリマンはギャビイをホテルの1室に軟禁してカスバに行かせなかった。2日3日焦燥にかられたペペはギャビイの様子を探らせると、どうやら彼女はフランスへ帰国するらしい。ペペはいたたまれず、カスバを下りれば捕えられる危険があるのを承知で丘を下りた。様子を感付いたイネスは一足先に警察へ駆け込み、スリマンにかくと告げた。まっしぐらにペペが飛行場へ駈けつけると、ギャビイが乗り込んだ旅客機は離陸せんとする体勢にあった。待て、ギャビイ、と叫びながら駆け出したペペは、背後から警察に狙撃されて倒れた。爆音にさえぎられてペペの叫びもその最期も知らず、ギャビイはフランスへと一路空の旅の客となっていた。

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作品データ

原題
Casbah
製作年
1948年
製作国
アメリカ
初公開日
1949年12月
製作会社
ユニヴァーサル・インターナショナル映画


[c]キネマ旬報社