清原果耶、貫く愚直さ。初主演映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』から朝ドラ「おかえりモネ」まで

インタビュー

清原果耶、貫く愚直さ。初主演映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』から朝ドラ「おかえりモネ」まで

「基本は石橋を叩いてちゃんと確認してから動きたいタイプです」

朝ドラ「おかえりモネ」が待機中
朝ドラ「おかえりモネ」が待機中撮影/河内 彩

また、星ばあの前で感情を吐露して泣くシーンは、本作におけるハイライトでもある。「あのシーンは、とても大変でした…」と言う清原。
「私のなかでは絶対に1回しかできないと思っていましたが、藤井監督も『清原さんの好きなタイミングで、好きな動きでいってください』と任せてくださいました。めちゃめちゃ集中して臨みましたが、スタッフの皆さんや桃井さんが、私を支えて見守ってくださったからこそ、撮りきれたシーンだったのではないかな。私としては、それがちゃんと形になって良かったなと、心から感謝しました」。

星ばあが、悩めるつばめに「後悔ってのは行動してからしろ」という台詞は、百戦錬磨の女優、桃井の口から出ると、なんとも説得力がある。そして、その言葉に背中を押されたつばめは、ある行動を起こす。では、実際の清原は、思い立ったらすぐに行動するタイプか、もしくは石橋を叩いてから渡るタイプか、どちらなんだろうか?

「状況によりけりですが、基本は石橋を叩いて、ちゃんと確認してから動きたいタイプで、仕事となると、余計にそうなります。もちろん、準『行っちゃえ!』と思うこともありますが、いつも事前に準備できることはしておきたいし、予測できる範囲の問題点なども、ある程度予想しておきたいタイプです。なぜなら、自分のなかでの安心感が、現場で役を生きるときの自信につながる気がするので」。

清原果耶を演出する『新聞記者』の藤井道人監督
清原果耶を演出する『新聞記者』の藤井道人監督[c]2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会

実際、これまでのインタビューでも、「入念にリサーチしてから、現場に入りたい」というスタイルは変わらず、「私は、ものすごく考えて悩むタイプ」と自覚もしている。

「悩むことでいい方向に働くときもあれば、ここはもっと柔軟にいったほうがいいなと思うときもあります。ただ、今回撮影が終わって思ったのは、作品のことを一番に考えて、1つ1つのことに対してちゃんと悩み、考えることは、悪いことではないのかなということでした。だからこれからも丁寧に考えてやっていきたいなと思っています」。

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