中野量太や白石和彌も輩出!若手監督の登竜門「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」とは?
ヒューゴ・ウィーヴィングやステラン・スカルスガルドの出演作も上映
2020年はプログラムの規模を縮小し、コンペティション部門のみが実施される。一方で、海外からは805作品、国内からは長編で78作品、短編で286作品の応募があり、応募総数は1169作品に。106の国と地域から送られてきたこともあり、作品数もエリアも過去最大となった。そこから厳選な審査を経て、海外から10作品、国内からは長編部門が5作品、短編部門9作品がエントリーされている。
注目作としては、「マトリックス」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」3部作への出演で知られるヒューゴ・ウィーヴィングが戦場カメラマンに扮する『南スーダンの闇と光』(19)や、歌手としても活躍するアンドレア・ブライン・フーヴィグとスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドが夫婦を演じる『願い』(19)、初長編作『変態ピエロ』(07)がカンヌ映画祭批評家週間のオープニング作品として上映されたブルーノ・メルルの『フェリチタ!』(20)といった作品がラインナップ。ハリウッドでも活躍する有名俳優の出演作から気鋭監督の最新作まで幅広いジャンルの作品がそろった。
それぞれの希望に合わせた視聴プランで作品鑑賞がより気軽に
冒頭でも紹介した通り、今回のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭はオンラインで開催される。視聴を行うには配信サイト「シネマディスカバリーズ」に入り、会員登録(無料)を行う必要がある。登録後は、作品ごとに購入する単品購入プラン(長編部門が300円、短編部門が100円※ともに税込)と、1480円(税込)で上映作品すべてが見放題になるSKIPシティ映画祭フリーパスがあり、それぞれの希望に合わせて選択することができる。
会場での上映が見送られたのは残念だが、オンライン開催ということで、より大勢の人が気軽に作品を視聴できるようになり、ティーチインイベントなどに参加して監督たちの作品に対する想いなどにも触れやすくなった。さらなるステップアップが期待できる監督たちの作品をいち早く鑑賞できるのも本映画祭の魅力の一つ。今回はラインナップ作品からどのような話題作が登場し、われわれ映画ファンを楽しませてくれるのか、いまから開催が待ちきれない!
文/トライワークス