中条あやみが振り返る、カヌー選手を演じる“覚悟”「大変な役柄こそが、私を成長させてくれた」
不慮の事故で歩けなくなってしまった走高跳選手が、カヌーと出会い再び挑戦を始める――。コロナウイルスの感染拡大によって公開延期されていた『水上のフライト』が、11月13日(金)に公開される。ヒロインの遥を演じた中条あやみは競技選手レベルの腕前を習得しなければならなかったが、「もう、自分が大変な役を引き寄せているのでは、と思いました」と笑う。
「かつてマネージャーさんに、“歌と踊りだけはやりたくない”と言ったのに、『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米を制覇しちゃったホントの話~』(17)ではチアダンスを、『覆面系ノイズ』(17)では歌を特訓しました。そして今回はカヌー。きっと私は大変なことをやって成長させてもらえる、これからも楽な人生ではないんだろうな、と悟りました(笑)」
難題はカヌーだけではない。将来を有望視されていた高跳び選手が下半身不随になるという絶望、そこから前を向くまでの葛藤や気持ちの変遷など、技術的な習得と肉体的、心理的な表現のバランスが、それこそ重要となる。
「なぜ私にこの役が?私にこんな難しい役が出来るんだろうか、とすごくプレッシャーを感じました。まず初めに、車椅子に乗る練習をしました。体の重心や動き方などを勉強し、目の前を自転車が通り過ぎるだけで感じる恐怖心、目線の高さの違いからくる感覚や感じることの違いを体験して。その後、カヌーの練習に入って。普通のレジャー用カヌーから始めましたが、それこそ最初は真っ直ぐ進むこともできませんでした。乗り慣れたところで競技用のカヌーに移ったのですが、乗った瞬間にチン(ひっくり返ること)しちゃって、心もチーンとなりました(笑)」
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大事に演じた、ヒロインの“怒り爆発シーン”とは?
ヘアメイク/山口朋子 スタイリスト/上田リサ
衣装協力:Plan C、CLERGERIE、ALIITA
衣装協力:Plan C、CLERGERIE、ALIITA
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