批評家が選ぶ、ショーン・コネリー出演作ランキング!不朽の名作ぞろいの“フレッシュ”10選
ショーン・コネリーと言えば、ジェームズ・ボンドを抜きにしては語れない。シリーズ3作目の『007/ゴールドフィンガー』が99%フレッシュの圧倒的高評価を獲得してトップに。同作は「007」シリーズ全体の高評価ランキングでもトップを飾っており、改めてその人気の高さを窺うことができよう。アメリカの金塊貯蔵庫フォートノックスを狙う億万長者“ゴールドフィンガー”の陰謀に立ち向かう本作では、ギミック満載の“ボンドカー”アストン・マーチンDB5が初登場。前2作を大きく上回るスケール感も見どころだ。
もちろん記念すべきシリーズ第1作『007/ドクターノオ』と、シリーズの人気を決定付けた『007/ロシアより愛を込めて』も95%フレッシュ、第4作『007/サンダーボール作戦』も86%フレッシュの高評価。ちなみに上位10傑には惜しくも入らなかったが、日本を舞台にした第5作『007は二度死ぬ』も73%フレッシュ、第7作『007/ダイヤモンドは永遠に』は64%フレッシュ、そして『ネバーセイ・ネバーアゲイン』も67%フレッシュを獲得している。
近年のピアース・ブロスナンやダニエル・クレイグとはまた少し異なる魅力を放つコネリーによるボンドは、いまなお色褪せることはない。「007」シリーズをおさらいするのであれば、やはり第1作から順を追って観ていくことを推奨したい。
90%フレッシュを獲得した『オリエント急行殺人事件』は、言わずもがなミステリの女王アガサ・クリスティの同名小説を原作とした、1970年代を代表するオールスター映画の傑作。コネリーが演じたのはアーバスノット大佐役。2017年にケネス・ブラナーが監督・主演を務めたリメイク版では、肩書きを変えてレスリー・オドム・Jr.が演じていた役柄だ。当時まだ40代ながら、あまりにも豪華すぎるキャスト陣のなかでスターパワーを発揮するコネリーの姿は印象的。『007/ロシアより愛を込めて』とあわせて、コネリー×オリエント急行の組み合わせを楽しむのも一興であろう。
ほかにもハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズの父であるヘンリー・ジョーンズ役を演じた『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』や、日本でも人気の高い「ジャック・ライアン」シリーズの『レッド・オクトーバーを追え!』、そして“サスペンスの神様”アルフレッド・ヒッチコック監督の『マーニー』と、いずれもコネリーのスター性と貫禄たっぷりの演技を堪能できるものばかり。もちろん初めてアカデミー賞にノミネートされ、見事助演男優賞を獲得した『アンタッチャブル』も高評価となっている。
1990年代には60代にしてすっかり円熟しきった演技を見せていたコネリーだけに、70代・80代になった彼のさらに渋い演技をもっと観たかったと思わずにはいられない。ここで挙げた作品以外にもいくつもの名作で名演を見せてくれたコネリー。それらを通して、偉大な映画スターの存在は未来永劫語り継がれていくことだろう。
文/久保田 和馬
【BS10 スターチャンネル1 字幕版】
「007」シリーズ6作品と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』吹替版 1月10日(日)&1月11日(月・祝)放送
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