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磯村勇斗が語る“家族映画”。『ヤクザと家族』から『フェアウェル』、18歳の上京時に沁みた映画まで

インタビュー

磯村勇斗が語る“家族映画”。『ヤクザと家族』から『フェアウェル』、18歳の上京時に沁みた映画まで

「息子にとって、母親の存在がいかにデカいかを感じさせてくれた映画でした」

――もう一本、思い出の家族映画をあげるとしたら?
「僕は18歳の時に上京し、独り暮らしを始めたんですけど、その頃に観た『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』。オダギリジョーさんと樹木希林さんが親子なんですけど、あれを観た時に号泣してしまいました…。やっぱり独り暮らしをすると、家事や料理など日々の暮らしのあれやこれやが大変で、母の存在がどれだけ偉大なのか実感した。母親と離れ離れで、ホームシックというか、家族への寂しさがあった時期に見たので、もちろん父親の存在も考えましたけど、それ以上に母親のことを思い出して涙が止まらなくなりました。

樹木希林さんが田舎から頑張って、東京に出てくる母親を演じているんですけど、その新幹線に乗っている姿に、田舎から足を運んでくる自分の母親の姿がまさに重なって、それは僕が決して直接、目にすることのない風景で、こういう感じで来てくれているのかな、なにを思って息子のところに来ているのかなと考えさせられました。息子にとって、母親の存在がいかにデカいかを感じさせてくれた映画でした」

血のつながらない”疑似家族”としてのヤクザが描かれる一方で、愛子と翼の母一人子一人の関係性が沁みる
血のつながらない”疑似家族”としてのヤクザが描かれる一方で、愛子と翼の母一人子一人の関係性が沁みる[c] 2021「ヤクザと家族 The Family」製作委員会

――そこでもう一度戻って、『ヤクザと家族 The Family』で、磯村さん演じる翼と寺島しのぶさん演じる母子の物語を見てほしい、ということですね。
「はい、そうです(笑)!」

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取材・文/金原由佳


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