80年代のヒットソングに彩られた、フランソワ・オゾン最新作『Summer of 85』日本公開が決定!
『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(18)で第63回ベルリン国際映画祭審査員グランプリを受賞するなど、世界三大映画祭の常連として知られるフランス映画界の巨匠フランソワ・オゾン。同監督の最新作『Summer of 85』が8月20日(金)より日本公開されることが決定。このたび本作のティザー映像が解禁された。
オゾン監督が17歳の時に出会い、深く影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」を映画化した本作。16歳のアレックスは、セーリングを楽しもうとヨットで沖に出るが、突然の嵐に見舞われて転覆。18歳のダヴィドに救助される。急速に惹かれ合い友情を超えた恋愛感情で結ばれた2人は、「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる。しかし、2人の日々はダヴィドの不慮の事故によって突如終わりを迎えることに…。
このたび解禁された映像では、THE CUREの「In Between Days」を聴きながら、憂いを帯びた表情でダヴィドとの初めての恋を思い出すアレックスの哀愁漂う姿が映しだされている。ダヴィドがアレックスにとってすべてだったと感じさせる幸せな瞬間や、嫉妬に狂い憎悪を浮かべた瞬間など、狂おしいほどの愛の果てに言葉にならない感情があふれだすエモーショナルな映像に仕上がっている。
第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクションに選出され、第15回ローマ国際映画祭で観客賞を受賞。フランスのアカデミー賞として知られるセザール賞では作品賞や監督賞など12部門にノミネートされた本作。色鮮やかでノスタルジックな映像美と、80年代のヒットソングに彩られた少年たちの美しくも儚いひと夏の恋物語を、是非ともスクリーンで味わってほしい。
文/久保田 和馬