サム・メンデス監督とオリヴィア・コールマンのオスカータッグ実現か?サーチライト製作の新作が始動
「007」シリーズや『1917 命をかけた伝令』(19)のサム・メンデス監督がサーチライト・ピクチャーズで手掛ける次回作『Empire of Light』に、『女王陛下のお気に入り』(18)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンが出演交渉中であることがわかった。「Deadline」など全米複数のメディアが報じている。
詳しいストーリーについてまだ明らかにされていない本作は「1980年代のイギリス南海岸にある、古く美しい映画館を舞台にしたラブストーリー」と報じられている。コールマンは主演を務める見込みで、脚本はメンデス監督自らが執筆するとのこと。なおメンデス監督は、クリスティ・ウィルソン=ケインズとの共同で初めて脚本に携わった前作『1917 命をかけた伝令』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされた。
アンソニー・ホプキンスと共演した『ファーザー』(5月14日公開)で第93回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされているコールマンは、これがメンデス監督との初タッグであり、メンデス監督とサーチライトのタッグも初めて。
また、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(08)からメンデス監督とタッグを組み、『1917 命をかけた伝令』では第92回アカデミー賞撮影賞を受賞したロジャー・ディーキンスが、引き続き撮影監督を務める予定となっている。
昨年末にはNetflixと長期契約を交わしたイギリスのシェパートン・スタジオが制作するドラマシリーズ「The Red Zone」で、製作総指揮を務めることが発表されたメンデス監督。前作が批評的にも興行的にも大成功を収めたことで次なる監督作を熟考しているとも報じられていただけに、本作への期待は高まるばかり。
再び賞レースを大いに賑わしてくれることが期待される『Empire of Light』は、2022年秋に全米公開予定。続報を楽しみに待ちたい!
文/久保田 和馬