吉永小百合、広瀬すずと『いのちの停車場』のロケ地、金沢へ「一生忘れられない映画になりました」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
吉永小百合、広瀬すずと『いのちの停車場』のロケ地、金沢へ「一生忘れられない映画になりました」

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吉永小百合、広瀬すずと『いのちの停車場』のロケ地、金沢へ「一生忘れられない映画になりました」

吉永小百合主演映画『いのちの停車場』(5月21日公開)で、吉永と広瀬すず、成島出監督が、ロケ地となった金沢を訪れ、現地メディアによる記者会見や舞台挨拶を敢行。MOVIE WALKER PRESSでは、2人が参加した現地取材の様子をお届けする。吉永は「今回は金沢出身の女性役ということで、撮影前に金沢の町をいろいろ歩いて、新しい金沢の町と、加賀百万石の古い街の両方を味わうことができました」と笑顔を見せ、広瀬たちと共に金沢ロケを振り返った。

『いのちの停車場』の原作は、終末期医療専門病院に勤務する現役医師、南杏子の同名小説で、終末期患者やその家族と真摯に向き合う在宅医師、白石咲和子を主人公にした医療ドラマだ。吉永は出演作122本目にして、初めて医師役に挑み、広瀬は訪問看護師の星野麻世役を務めた。

金沢駅に降り立つ咲和子(吉永小百合)
金沢駅に降り立つ咲和子(吉永小百合)[c]2021「いのちの停車場」製作委員会

まずは新幹線を降り、「世界で最も美しい14の駅」の1つとされる金沢駅の改札を出て歩きだすと、モダンで美しい駅のフォルムに感動を覚える。ここは咲和子が実家に帰る途中で降り立つシーンのロケ場所だ。記者会見は、歩いて5分ほどのホテル日航金沢で開催。吉永はブルーのワンピース、広瀬は赤のロングドレスで登壇し、そのコントラストが美しかった。

吉永は、金沢について「咲和子が東京から帰ってくる町にぴったりだと思いました。本当に南先生はいい場所を選んでくださったし、映画からも、金沢の良さや風情を感じてくれたら」と、柔和な笑みを浮かべる。

咲和子が自転車で診療に向かう浅野川大橋~鏡花のみち
咲和子が自転車で診療に向かう浅野川大橋~鏡花のみち[c]2021「いのちの停車場」製作委員会

劇中では、ほかにも金沢の風光明媚な町並みが登場する。印象的なロケ地について、吉永は「金沢は川が美しいですね。犀川と浅野川、男性的な川と女性的な川と言われていて、それぞれに橋がかかっています。私は(撮影で)梅の橋を渡りましたし、野呂くん(松坂桃李)が車で行くのが浅野川大橋で、まったくタイプの違う川ですが、そういう風情をしっかり味わうことができました」と答えたあとで「余談ですが、私はきんつばがとても好きで、家族も好きなので、お土産に買って帰りました」と微笑んだ。

「BAR STATION」外観は主計町「菊のしずく」でロケが行われた
「BAR STATION」外観は主計町「菊のしずく」でロケが行われた[c]2021「いのちの停車場」製作委員会

広瀬は、咲和子たちの憩いの場である「BAR STATION」の前の通りが忘れられないそうだ。風情ある細い通りのため「この空間でお芝居をすると、逃げ道が一切ない感じがして、すごいなと思いました。この場所は金沢ならではかなと。また、私は撮影の合間にお寿司を食べて元気が出ました。食べ物がおいしかったです!」と言う。

3人でフォトセッション
3人でフォトセッション

成島監督は、咲和子と父の達郎(田中泯)が、治部煮を食べた老舗の名店「八郎ずし」のロケーションを挙げた。
「本当はお父さんが退院して、咲和子先生が家庭料理として治部煮を作るという設定でしたが、実はあまり自分の家では作らないと言われまして、ロケに変更しました。あのシーンはすごく気に入っていて、東京でなく、金沢でロケをしたいと意地を張り、いまはあまりやってないとされる加賀友禅流しをやってもらいました。あれは金沢だからこそ撮れたシーンだったなと」。


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